糸井重里さんと1年で200日会って飲んで学んだこと

島地勝彦×田中知二【第2回】

撮影:立木義浩

第1回【 嫌がる部下に無理矢理命令して…

立木 トモジ、これから文藝春秋の仕事が控えているんだ。悪いけど、おれはこれで引き上げるよ。

トモジ ありがとうございました。こんなにたくさんシャッターを切っていただいて光栄です。

立木 お前はシマジより絵になるいい顔をしているよ。

ヒノ たしか「男の顔は40歳までは両親の作品で、それからは自分の作品である」というジマジ格言がありましたよね。

シマジ タッチャンはもうおれの顔が飽きてきたんだよ。毎月2回の撮っているんだからね。

立木 じゃあ、お先に。トモジ、シマジに負けるなよ。

一同 ありがとうございました。

シマジ トモジの「生誕61周年&満期出所祝い」のパーティーで、鈴木晴彦常務(クンタ)が素っ裸になって壇上に登場したのにはみんな驚いていたね。

トモジ クンタさんは、きっと勝負をかけたんじゃないですか。

シマジ おれはクンタとトモジがこれからコンビを組んだら最強の編集部になって、100万部とはいわないまでも部数は増えたと思うんだがなあ。これからというときだったのに、お前の定年退職はクンタにとっても週刊プレイボーイ編集部のみんなにとっても残念なことだと思うね。

トモジ 週プレから出版部に異動になって4年いて、週プレに戻ってから2年半やりましたが、かなりいい雰囲気になってきたと思います。

シマジ トモジは第2番目の教祖として頑張ったんだね。マスダ編集長なんかスピーチしながら号泣していたもんね。アンラク部長になってこれから元気を取り戻すんじゃないかと期待しているよ。そういえば、パーティーで糸井重里さんのビデオが流れたけど、あれは出色だったね。

ヒノ 糸井さんのスピーチって、どんな内容だったんですか?

トモジ まあ、糸井流のおふざけスピーチだったんですが、「田村? 中村? なんていったっけ。あのちょっと偉そうな……。その人についてはよく知らないんですけど、ある日、すごくお喋りな古山? 舘山? を連れてきて…。うん、それ以降のことはよく知らないな――」と。

ヒノ なんだかよくわからないですが、面白いスピーチですね。

シマジ 糸井さんは巧いよね。みんな大笑いしていた。あれをみてトモジは糸井さんに本当に愛されているなって感じたよ。

トモジ 糸井さんとは集英社に入って2年目に、365日のうち200日くらい会って飲んでいました。毎日糸井さんから電話がかかってきて、毎日同じバーに行きました。糸井さんにはいろんなことを教わりました。まさにマンツーマンでセミナーを受けていたようなものですから、おれは糸井塾の一番弟子ですね。

シマジ ああ、わかるな。男同士が毎日会いたくなるのはよくあることで、おたがいに好き合っているんだろうね。まるで恋人みたいに毎日会いたくなるんだよ。

トモジ そうなんですよね。ただ、そんな感じで1年に200回も会っていたんですが、ある日突然、もうおたがいに顔もみたくなくなるんです。その後、糸井さんに会ったのは、原宿駅前で1回、成田空港で1回、渡辺和博回顧展で1回、計3回だけです。

シマジ もともとどういういきさつで出会ったの?

トモジ 先輩のナガサワ・キヨシさんが糸井さんにPLAYBOYインタビューをしたんです。そこにおれが助手としてついて行ったのが最初の出会いでした。