医療・健康・食 週刊現代
肉より魚はウソだった!60すぎたら「食べてはいけないもの」リスト
「健康の常識」は間違いだらけ

牛乳、マーガリンは× ハムとソーセージも× 白米は△ 植物性油より動物性油が○ 魚より肉を食べたほうがいい グラノーラ、ドライフルーツは身体によくない 流行りのスムージーは消化によくない 赤ワインは○白ワインは△ 生もの、果物に要注意

安全だと思って食べていたものが、実は危険だった。日々、食品についての情報は更新されている。食材から調理法、食べ合わせまで、60すぎてからの人生を健康に変える「食の新常識」を紹介する。

 

牛乳で骨が脆くなる

骨と血管を強くする!老けない食べ方』の監修を手がける、杏林予防医学研究所所長の山田豊文氏が語る。

「牛乳=骨にいい、といまだに思い込んでいる方は多いですが、それは間違いです。骨の健康にはカルシウムだけを多く摂っても意味がなく、それ以上にマグネシウム(ミネラル)が大切なんです。牛乳100mlには約110mgのカルシウムが含まれているのに対して、マグネシウムの含有量はわずか10mg程度しかない。

それに、牛乳は動物性たんぱく質も多く、体内で酸性物質が生じやすくなります。そのため大量に摂取すると『脱灰』(骨を溶かして中和する作用)が過剰に起こります。つまり牛乳を飲むと、よけいに骨が脆くなってしまう恐れがあるのです。

また、血中にカルシウムが増え過ぎると、血管内や臓器の細胞内など骨以外の場所に居座ってしまう。これが様々な健康問題を引き起こすのです」

さらに山田氏は「ヨーグルトやチーズなどの乳製品も同様に食べないほうがいい」と語る。

「乳製品に含まれるカゼイン(たんぱく質の一種)は、アレルギーやがんのリスクを高めることも報告されています。

カルシウムを体内で正しく働かせたいなら、牛乳や乳製品の盲信からいち早く抜け出し、玄米や大豆、青菜など、カルシウムとマグネシウムをバランスよく含む食材をしっかり摂るようにしてください」

いまもって世の中には、「間違った健康常識」が溢れている――60すぎると「肉より魚を食べたほうがいい」というのも実は間違いだ。白澤抗加齢医学研究所所長の白澤卓二氏はこう主張する。

「歳をとってきたので脂っこい肉が苦手になったと言う人がいます。しかしここで見逃してはならないのが、食品に含まれるたんぱく質の量です。

たとえばアジ1匹を食べたとしても、たんぱく質は15gくらいしかとれません。一方、肉に含まれるたんぱく質は、部位によって異なりますが、仮にすき焼き用の牛肉を1日に300g食べれば、たんぱく質は90gほど摂ることができるのです」

厚労省が出している「日本人の食事摂取基準」によれば、1日に必要なたんぱく質の量は、男性で60g、女性で50gとされている。これは、アジだと4匹も食べなければならない計算になる。

ただし、いくら肉を食べるほうが長生きするからと言っても、「加工肉」は食べてはいけない。

前出の山田氏が語る。

「'15年に世界保健機関(WHO)がベーコンやハム、ソーセージなどの加工肉を1日50g以上食べると、大腸がんのリスクが上がるとする研究結果を発表し、波紋を呼びました。

日本人の平均的な摂取量であれば問題ないとの意見もありますが、そもそも大半の加工肉は高脂肪、高ナトリウムで、発色剤(亜硝酸塩)や防腐剤(ソルビン酸)が使われているので、できる限り食べないほうがいい」

〔PHOTO〕iStock