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一度は乗ってみたい「憧れの名車」ベスト10

入り口は「ボンドカー」だった
松任谷正隆(まつとうや・まさたか)
'51年東京都出身。音楽プロデューサー。モータージャーナリストとしても活動し、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」選考委員を務める

竹岡 圭(たけおか・けい)
'69年東京都出身。自動車評論家として『おぎやはぎの愛車遍歴NO CAR, NO LIFE!』(BS日テレ)など多数出演。自身もレーサーとして活動中

驚くほどの乗り心地

松任谷 孤高の名車だと思うのは、やはりアストンマーティンDB5です。車体後部がなめらかな流線形を描いている、いわゆる「ファストバック」のデザインが最高にかっこよかった。当時の他の車とは一線を画していました。

竹岡 映画『007』シリーズでジェームズ・ボンドが乗る「ボンドカー」としても有名で、男の人なら誰もが憧れる車という印象があります。

松任谷 実は、最初の出会いは映画じゃなくて、子供の時に買ってもらったミニチュアカーなんです。その時は名前も知らなくて、実在すると思ってなかった。だから映画の中で、ボンドが運転しているのを見た時はうれしかったですよ。

竹岡 私は『特捜刑事マイアミ・バイス』で、ドン・ジョンソンが乗っていたフェラーリ・テスタロッサが憧れの名車かな。ボディ横に装着されている大きなサイドフィンが魅力的です。あとはランボルギーニ・カウンタックLP400も、あのガルウィングが強烈で、名車としてふさわしいと思います。

 

松任谷 フロントはするどく尖っているのに、リアにいくほど厚くなっていくデザインは、一度見たら忘れられない。車高が強烈に低い、独特な外観が美しく感じます。

竹岡 スーパーカー消しゴムでLP400を持っていて、お気に入りだったんです。

松任谷 僕は実際にカウンタックを運転したことがありますが、閉所恐怖症だから少し気持ち悪くなってしまいました。

逆に驚くほど乗り心地が良かったのがマクラーレン。「優しさ」を取り入れた画期的なスポーツカーですね。手に入るなら、570GTがいいかな。

竹岡 私もこれは名車だと思います。初めて乗った時、腰は動かないのに、足だけ動いていくような感覚が不思議でした。

ロケットに乗っているような感覚

松任谷 そこが他のスポーツカーと違うところで、結局運転のしやすさが、速さに繋がるということをよく理解している。

竹岡 昔は、乗り心地や運転のしやすさはあまり重視されていなかったように思います。「車より人間が我慢しろ」って感じでしたもんね。

松任谷 '70年代に異次元の加速を感じたのは、メルセデス・ベンツ300SEL6・3だったな。一度運転させてもらったことがありますが、その頃の日本車と比べたら、まさに「ロケット」に乗っているような感覚でした。今でこそ普通になってきていますが、当時わずか6・5秒で、時速100キロに到達したんですから。

竹岡 高性能ベンツの源流といえますよね。ポルシェも後輪駆動の押し出し感のある加速が魅力で、いつかは乗りたい名車です。911SCもいいですが、私はポルシェ944が憧れの車ですね。みんなには邪道と言われてるけど、私はあれを一目見た時、かっこいいと思った。あとはポルシェ356も、小さくて可愛いから好きです。

松任谷 僕は911SCタルガを所有していたことがあります。ドラマの撮影でパリに行ったときに、タルガを見かけていたのですが、日本に帰ってきたらたまたま同車種が近くの車屋に売っていた。運命を感じて、すぐに購入しました。今は手放してしまいましたが、改めて考えるとこれもいい車だったと思います。