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くしゃみの時速は320キロ!ウィルスをまき散らす驚きの破壊力
新幹線並みのスピードです

大谷のストレートより2倍速い

「ハックション!」

これからの時期、外が寒くなるにつれて回数の増えてくるのがくしゃみ。

そもそも、くしゃみはなぜ起こるのか。

くしゃみとは、鼻のなかに異物が入ったりして軽い刺激が加えられた際に、肺のなかの気圧を上昇させることによって発生する呼気のことを指す。鼻に入ったゴミや細菌・ウイルスなどの異物を身体の外に追い出そうとして反射的に起きる「防御反応」なのだ。

花粉症を持っている人が常にくしゃみをしているのは、鼻の粘膜についた花粉を取り除こうと身体が反応しているから。ちなみに、スギ花粉症を持つ人は、スギ花粉が鼻の粘膜を刺激してから約1分半後には、早くもくしゃみを始めるという研究結果もある。

刺激の原因となっている物質を吹き飛ばすため、くしゃみにはかなりのスピードが必要とされる。その初速たるや、時速にしてなんと320キロにもなる。

にわかにはイメージしにくいスピードだが、今年プロ野球の最高球速の記録を更新した日本ハムファイターズの大谷翔平投手の球速が165キロ。単純に計算すれば、くしゃみのほうが大谷のストレートより2倍速いと言えば、イメージしやすいだろうか。

 

もう一つ例を挙げると、新幹線のなかで、営業速度が最も速いのは、東北新幹線「はやぶさ」が宇都宮-盛岡間で出す時速320キロ。くしゃみは、この速さに匹敵するというわけだ。

ちなみに、インフルエンザに感染した人のくしゃみには、約200万個のウイルスが含まれ、感染源となる唾液を約3メートル先まで飛散させると言われている。

「ゴホッ」と、1回咳をした場合に飛散するウイルスが約10万個と言われるので、くしゃみは咳の20倍のウイルスを撒き散らしていることになる。くしゃみをしている姿は一見かわいらしく見えるが、その破壊力は絶大なのだ。

飛沫感染で周囲の人に迷惑を掛けないためにも、「風邪かな」と思ったら、しっかりマスクをして外出しよう。(岡)

週刊現代』2016年12月10日号より