野球
新潟・高井俊「あの野茂英雄さんを参考にしたトルネード投法」
1日でも早く一軍のマウンドに!

%ef%bc%93先日のドラフト会議、巨人育成1位で自分の名前が呼ばれた瞬間、頭の中が真っ白になりました。素直に嬉しかったのですが、しばらく実感が湧きませんでした。

僕の経歴を見て、“何だ、コイツ”と思われている方もいるかもしれません。自分でも異色中の異色だと思っています。東北高(宮城)からプロを目指していたのですが、残念ながら夢は叶わず、14年に東北高を卒業後、悠久山栄養調理専門学校に入学しました。

なぜ料理の専門学校に進んだのかというと、幼少期から料理が好きだったからです。母親曰く、幼稚園児の頃から包丁を持っていたみたいです。今までは自己流でやっていたのですが、専門学校で本格的に学び、調理師免許も取得しました。

しかし、料理の道に進んだからといって、野球を嫌いになったわけではありません。専門学校に通いながら、軟式野球を始めました。たしかストレートの最速は146キロ。この時に、野球を辞めなくて本当に良かったです。だからこそ、今の道があると思っています。

 

夏場の走り込みが奏功

15年に新潟アルビレックスBCに入団した時は、好きな野球をただプレーするのではなく、入団するからにはもう一度プロを目指すことを誓いました。

そこから2年間、僕が取り組んだことは「下半身の強化」です。体の線が細い方なので、常に下半身の強化は言われ続けてきたことでした。今季は本当に調子が悪く、サヨナラ負けを喫するなど負け投手になる回数が多かったので、夏場はとにかく走り込みました。

球場のすぐ近くに坂があるので、登り坂50メートルダッシュ15本、ポール間20本を毎日繰り返しました。極限まで自分を追い込んだ結果、下半身が強くなった。昨年に比べて球速は6キロも上がり、152キロ出るようになりました。夏頃になると、どうしても体力は落ちていきますが、夏場に走り込んだおかげでシーズン後半もバテることはありませんでした。

自分の意志で変えたフォーム

%ef%bc%92僕の特徴は、トルネード投法です。実はこのフォームに変えたのは去年の6、7月頃です。普通の投げ方だと力が入らず、不安定だったので新しいフォームを探していました。

インターネットなどで調べていたところ、メジャーリーグで大活躍した野茂英雄さんの「トルネード投法」がヒットした。僕はあの力強いフォームに一目で惹かれました。

赤堀元之監督には­相談せず、­勝手にフォームを変えたので、「オマエ、なんだそのフォームは?」と驚かれました。最初の頃は足をあげて回った瞬間にフラフラしたり、コントロールが全然定まらなかったのですが、徐々にふらつきが少なくなり、コントロールも安定してきました。

トルネード投法に­変えてからは、遠心力を生むことができるようになりました。ボールの軌道は、横回転から縦回転に変化していきます。打ち取るというよりも、三振が取れるボールですね。今までよりも三振が取れるようになりました。

つい先日、巨人のメディカルチェックを終えて、いよいよ東京ドームで行われる入団発表の日が近づいてきました。目標は、「1年目から一軍のマウンドで抑えを任されるピッチャーになること」。誰か1人でも自分の上にいれば、その人がライバルだと思って、1日でも早く、一軍のマウンドに立ちたいです。今後とも、応援よろしくお願いします!

%ef%bc%91高井俊(たかい・すぐる)
新潟アルビレックスBC-巨人育成1位
1995年8月7日、新潟県出身。14年に東北高を卒業すると、悠久山栄養調理専門学校に入学。調理師免許を取得し、一時は野球から離れたものの、再び軟式野球を始める。14年11月、BCリーグのトライアウトを受験し、見事合格。15年に新潟アルビレックスBCに入団する。2年間で53試合に登板し、1勝4敗6セーブを記録。今秋のプロ野球ドラフト会議で、巨人から育成枠1位で指名された。最速152キロ。右投右打。身長180センチ、体重77キロ。