中国 韓国
朴槿恵政権の終焉~日本は早く「次の大統領」に目を向けたほうがいい
「親日政権」は望み薄だが…

権謀術数渦巻く韓国政界

大統領になる前の朴槿恵議員に、ゆっくり話を聞いたことがある。

そのインタビューは、汝矣島にある韓国の国会議員会館の朴槿恵事務所で行った。質問は、韓国の大統領選挙から日韓関係、それにご本人の半生に関することまで、多岐にわたった。

「何を聞いても構いませんよ」と言うので、「なぜ結婚しないんですか?」と聞いてみた。すると彼女は、苦笑しながら答えた。

「結婚は、ずっとしたいと思っていました。若い頃は、男性に恋愛感情を抱いたこともあります。でもいろんな理由で、結婚には至らなかった。

1998年に政治家になってから、英国のエリザベス1世(1533年~1603年)の伝記を読んで、非常に感銘を受けました。『処女王』と呼ばれたエリザベス1世は、『私は英国と結婚したのだ』と言って、生涯独身を貫きました。そこで私も、もう50代になったことだし、結婚は諦めて、今後の自分の人生を、韓国国民のために捧げようと決意したんです」

 

朴槿恵議員をインタビューしていて、何よりも印象深かったのは、その純粋無垢な性格だった。まるで穢れを知らない15歳の天真爛漫な少女が、心はそのままで大人になり、政治家になったように思えた。

日本では、皇室にこそ、そのようなタイプの人がいるのかもしれないが、政治家では会ったことがなかった。日本の政治家は周知の通り、ギラギラ、ドロドロしたタイプが大半だからだ。

その反面、何か特定の政策に通暁しているわけでもなければ、優秀な政策集団を抱えているわけでもなかった。彼女にあるのは、「朴正煕大統領の娘」というブランドだけである。

インタビューを終えて、夕刻の閑散とした韓国議員会館を後にしながら、私は一抹の不安を覚えた。権謀術数渦巻く韓国政界に飛び込んで、朴槿恵議員はこの先、うまくやっていけるのだろうか――。

〔PHOTO〕gettyimages
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