野球
広島カープは来年も勝てると思いますか?球場でファンの本音を聞いた
「栄光の旗を、立てるんじゃあ」

25年ぶりのセ・リーグ制覇、そして32年ぶりの日本一にあと一歩。カープ旋風で日本が赤く染まっています。この強さは本物で、来年以降も続くのか。カープウォッチャーのスポーツライター・竹田聡一郎氏が、球場で拾ったファンの声をもとに、私見と願望たっぷりに来季の展望を分析しました。

キーマン・ジャクソンの気になる「これから」

行ってきました、ズムスタでの初戦。シメキリ間近の原稿はいくつかありましたが、そんなものマーティ・レオ・ブラウンのベース投げのごとくブン投げました。だって25年ぶん待ったんだもの。半日くらい遅れたって編集者も文句言わないだろう。
 
ご承知の通り、初戦はカープが快勝。行って本当に良かった。怪物くんのリズムを「神ってる」が足で崩して、アンパンマンと球団史上最愛助っ人が超速球を狙ってしばく。KJがしっかりゲームを作ってカピ1号とJJがつないでドンが締める。理想というか強いチームの野球で完勝じゃけえ。

という応援ブログみたいなテイストはどうでもいいのだが、ズムスタ1塁側で観戦していると、隣に座っていた草刈正雄似のオジサマ(市内在住/60代)が、カープ梅酒のソーダ割りを飲みながら「ああ、来年も勝ちたいのう」とつぶやいた。

確かに、25年ぶり32年ぶりとカープ老若男女は無邪気にはしゃいでいるが、来季はどうなるのか。球場で拾った声と共に考えてみたい。

草刈さんが「来年も勝ちたい」とつぶやいたのは8回表、不動のセットアッパー・ジャクソンが外に逃げるスライダーかなんかで中田翔を三振に仕留めた場面だった。
 
来季へ向けての鍵はやはり、このジャクソンら歴代最強構成と言っても過言ではない、助っ人軍団が残留してくれるかどうか、である。彼らと今オフにどんな話し合いができるか。
 
まずジャクソンは、今季単年契約の年俸7200万円。ドラフトよりストーブリーグより大切かもしれない来季のキーマンのひとりである。
 
67試合に登板してリーグ2位の37ホールド。勝ちも5つ。防御率1.71は同僚の中崎翔太(1.32)に次いでブルペンピッチャーでリーグ2位だ。ポストシーズンでも計7試合に登板(10月28日現在)するなど存在感はえげつない。来季年俸は「最低でも1億じゃろ」と、バックネット裏で立ち見をしていた市内在住、30代のカープOLは語ってくれた。

正直、もうちょっと出してあげたいところだが、CS3戦で中田翔に同点タイムリー、4戦ではレアードに勝ち越し2ランをそれぞれ浴びたこともあり「そのあたりを持ち出してなんとか1億で契約を」とは、ネットなどでのここ数日の論調だ。
 
理想は複数年契約締結だが、手負いの虎とか金満ジャイアントの横ヤリが心配である。最悪のケースでも、流出はパにとどまってほしい。
 
最高のニュースは、今季途中で新たに球団史上の外国人最高年俸(300万ドル)の3年契約を結んだ先発の柱、クリス・ジョンソンが残ってくれたことだ。これは本国復帰や他球団のちょっかいを恐れて素早く手を打った編成部のナイスプレーであろう。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら
32年ぶりの快挙!広島カープはなぜ11連勝できたのか

スポーツコミュニケーションズ,上田