エンタメ
決定!テレビを見たくなる俳優ベスト100 第1位はあの人でした
1000人アンケートの結果はいかに

テレビ離れが叫ばれて久しいが、大人のための面白いドラマは確実に存在し、そこには魅力的な役者が必ずいる。自分好みの役者が何人か見つかれば、ドラマ鑑賞は気軽でありながら最大の娯楽になる。

遠藤憲一の「もの悲しさ」

このドラマを見てみようと思うきっかけとなるのは出演者だろう。いま視聴者をもっとも惹きつける俳優は誰なのか。

本誌は40代以上の人生経験豊富な男女1030人と識者20人にアンケート調査を行った。テレビドラマの主演および脇役で見たいと思う役者を3人挙げてもらい、編集部で点数化した。

 

その結果デッドヒートの末、1位に輝いたのは、意外にも大泉洋(43歳)だ。やはり現在放送中の大河『真田丸』で、真田幸村の兄・信之を好演した影響が大きく、幅広い世代の男女から支持を集めた。

『太陽にほえろ!』を手がけた元日本テレビの名ドラマプロデューサー、岡田晋吉氏も絶賛する。

「いまの若い俳優の芝居は見よう見まねでやっているだけだから、みんな同じで面白くない。でも、彼の場合は、ちゃんと自分で考えて演技しているように思えます」

コラムニストの泉麻人氏も同意する。

「真田信之の『陰』の芝居はとてもいいなと思って見ています。おちゃらけたキャラを封印してカタブツな役を無理に演じている感じが、妙なおかしみを醸し出しています」

大泉の主演ドラマである『プラチナタウン』、『地の塩』(ともにWOWOW)のプロデューサーを務めた青木泰憲氏にあらためて魅力を聞いた。

「ここまでみんなが惹きつけられるのは、親近感があるからでしょう。たとえ悪役でもどこか面白みを感じられる。彼の良さは唯一無二ということ。ある一定の役にピシッとはまる強いキャラクターを持っている。

私も企画を考えているときに、大泉さんだったら面白くなる、とイメージするときがあります。逆にこれ大泉さんでないと面白くないから企画をやめようと思うときさえあるんです」

2位はわずかな差で、『真田丸』で真田幸村を演じる堺雅人(42歳)だ。

「大河ドラマのやや大仰な芝居が、何故か憎めずついつい観てしまう。日常にすりこまれる非日常の物語を彼は熟知しているのでしょう」(映画監督・崔洋一氏)

「他の俳優を圧するその演技の華と鋭さにおいていま堺雅人が一番かなと思います」(日本大学名誉教授、ドラマ評論家・こうたきてつや氏)

堺はいま各局のプロデューサーがもっとも起用したい主演俳優だろう。

「堺さん自身は一つの役のイメージがつくのを嫌っていると言います。今後の作品では、『半沢』や真田幸村の型を破りたいと思っている。その欲求を満たすような企画をみなが争って考えている状況ですね」(民放テレビ局・若手プロデューサー)

3位は堤真一(52歳)。朝ドラの印象が視聴者に根強く残っていたようだ。

「主演級の俳優ですが、NHK朝ドラ『マッサン』で、サントリー創業者・鳥井信治郎氏をモデルにした『鴨居の大将』を演じたときがそうであったように、脇に回ったときのほうがスリリングな存在感を放ちます。演技にキレのある中年の脇役というのは、意外といないんです」(こうたき氏)

4位にはいぶし銀の遠藤憲一(55歳)が入った。

作家の江上剛氏が言う。

「この人は悪役もハマるし、もの悲しい演技も上手い。映画『金融腐蝕列島[呪縛]』('99年)では特捜部のコワモテの検事役で注目を集めましたが、あの演技はよかった」

Vシネマの悪役としてキャリアを積み重ねた遠藤だけに、彼が演じる中年男には深みがある。

「遠藤さんは声もいいんです。ちょっとした声の強弱だけで視聴者に感情を伝えることができるんですよ」(民放局員)

今秋クールでは、遠藤は天海祐希主演の『Chef~三ツ星の給食~』(フジテレビ系)にて、なんと学校給食担当の栄養士を演じている。このミスマッチは楽しめそうだ。