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格差・貧困 ライフ

36歳ネイリスト月収100万円、彼女の「ヒミツの副業」とお金の行方

【新連載】オンナの収支報告書

元・日本経済新聞記者にして元・AV女優という、異色の経歴を持つ気鋭の文筆家・鈴木涼美さんの新連載が始まります! テーマは「オンナのオカネの稼ぎ方と使い方」。

今回登場するのは、ネイリスト兼アイリスト、なのに月収100万円の女性。彼女のオカネの稼ぎ方と使い方は一体?

 

高収入オンナの内実

涼美さんのお知り合いである、とある36歳女性の話。

彼女のお家は品川区のビル街にある20階建のマンションで、間取りは1LDK、家選びの条件はペット可のオートロック、駅からは10分以内であった。パピヨンとチワワの2匹の犬を飼っており、ベッドはダブル、備え付けのクロゼットの他に組み立て式の洋服ダンスを2セット購入した。

身長157センチ、細身でショートボブヘアの彼女の職業は「ネイリスト兼アイリスト」である。ネイルサロンでマニキュアを塗ったりジェルで爪を加工したりするほか、近年「つけまつげ」の代わりに大流行しているまつげエクステの施術をする。

もともと20代の頃はネイルのみを専門としており、渋谷にあるネイルサロンなどで月収約18万円で勤務していたが、まつげ施術のスクールにも通い、現在は知人が個人経営する五反田のネイル&まつげエクステサロンで不定期に施術に入っている。

彼女の月収は約100万円である。

実は品川区の自宅の他に、宇都宮駅近くにワンルームマンションを借りており、双方を合わせた家賃は約23万円。1ヵ月のうち1週間強を品川区で、残りを宇都宮で過ごす。そういう生活になってすでに2年近い。

彼女にはネイリスト・アイリストとしての仕事の他に、メーンの収入源となる仕事がある。その仕事場が宇都宮なのである。

彼女の「副業」はソープランド嬢である。以前は東京・吉原などに勤務経験もあるが、30代後半という年齢や、コンドームを必ず着用したいという希望など、納得行く条件を探して、またネイルサロンの顧客などと偶然同じ職場などにならないようにする意味もこめて、地方のソープランドを転々としている。

時には、1〜2週間単位で西日本や東北のホテルに宿泊し、近くのソープランドに務める、近年では珍しくない都心→地方の出稼ぎソープ嬢もこなす。

彼女にはとりたてて返すべき借金や、特段オカネのかかる病気をもった家族もおらず、100万円を超える稼ぎのほとんどは、家賃・美容・被服にかける。私は一度彼女と新宿伊勢丹の2階で冬物の買い物に行ったことがあるが、持ちきれないほどコートやブーツを買い込んだ彼女は、結局配送を頼んでいた。

ボトックス注射でエラを縮小したり、皮膚の下に糸を入れてほうれい線を目立たなくする簡易な整形手術も繰り返しており、月によっては40万円程度の施術代がかかるという。

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