ゴルフ
タイガー・ウッズ「復帰戦ドタキャン」の背後に透ける“脆さ”
手負いの虎は野生を取り戻せるか

駆け巡った“Tiger Woods WD”の文字

14ヵ月ぶりに試合へ復帰するタイガー・ウッズとともに華々しく新シーズンをスタートするはずだった米ツアー開幕戦のセイフウエイオープン。

ウッズがこの大会に正式エントリーしたのは締め切りぎりぎりの前週金曜日(10月7日)。しかし、3日後の今週月曜日(10月10日)には一転してドタキャン。

一体、その背後には何があったのか。

「Tiger Woods WD.(Withdraw=棄権)」の文字が米国のネット上で一気に踊った月曜日の昼下がり。ウッズを迎えるはずだったカリフォルニア州ナパのシルバラードCCは、ひっそりと静まり返っていた。

メディアセンターの入り口には大会関係者の女性3人が茫然と座っていた。

「タイガーが出場することになって、取材申請してきた世界のメディアは約100社。でも今日、タイガーWD後のわずか2、3時間で、すでに10数社がキャンセルしてきた。何も告げずにキャンセルするところのほうが多いと思う。おそらく実際に取材に来るのは20社あるかどうか……」

100社の取材に備え、メディアセンターは昨年までのそれの4倍ぐらいの広さに拡大されていた。メディアセンター内には大規模になるはずだったウッズの会見に備え、テレビカメラが「20台以上は楽に並べる」という大きなステージがすでに備えられていた。

だが今、メディアセンターの中はガラガラ。ステージに並ぶテレビカメラは「せいぜい5台ぐらいかな」と係員が寂しげに言った。

報道陣の姿はちらほら。巨大なTVステージがもの悲しいメディアセンター(筆者撮影)

入場チケットは、すでに2万8000枚を完売。いろいろなルートから配布された招待チケット分を含めると毎日3万人超が会場を訪れると見られていた。

「タイガーが出なくなっても他の選手はプレーするわけだし、試合は開催されるわけだから、チケットの払い戻しはしません。でも、チケット数に見合う入場者数は、きっと得られないでしょうね……」

落胆しきりの大会関係者の声は、ときに震え、ほとんど消え入りそうだった。

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