企業・経営 世界経済
高級時計が売れない! 全世界で売上大幅ダウン、これは何の兆候か?
中でも日本市場が一番凹んでいる…

一番落ち込みが激しいのは日本

世界の高級ブランド品市場の冷え込みが鮮明になってきた。

高級時計や宝飾品ブランドなどを傘下に持つスイスのリシュモン・グループが9月中旬に開いた株主総会で、今年4月から8月までの5ヵ月間の売り上げ速報を公表したが、全世界での売上高は為替の影響を除いた実質ベースで14%減と大幅な減少になったのだ。

中でも目立ったのが日本での売り上げ減少。前年の同期間に比べて25%も減った。中国からの旅行客の「爆買い」が沈静化したことで、高級時計などの売り上げが激減したことが響いた。

 

続いて減少率が高かったのは欧州の18%減。テロ事件などの影響で、フランスを訪れる旅行者が減っていることなどが売り上げの減少に結びついたという。その他の欧州地域も総じて販売が振るわなかった。次いで中東アフリカが10%減った。

日本を除くアジア太平洋は9%の減少。中国本国での売り上げは伸びたとしているが、香港やマカオでの売り上げが減少し、全体ではマイナスになった。

比較的景気が良好とされる米国でも6%減っており、世界的に続いてきた高級品ブームに陰りが出ていることがはっきりした。

〔PHOTO〕gettyimages

リシュモンは時計と宝飾品を扱うが、時計が18%減、宝飾品が15%減となっており、ほぼ同じ傾向になった。

中国人旅行者が世界中で高額品を買ってきたことが、ここ数年、高級ブランド品業界を潤わせてきた。しかし、中国経済の停滞が鮮明になったことで、高級品が落ち込んだ。旅行者が中国国内にお土産品を持ち込む際の課税を強化する動きなどもあり、旅行先での高級品購入が減っているという見方もある。

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