5月1日開幕 上海万博
見に行くべきか、行かないべきか

予想入場者数なんと1億人
上海万博の地図(左は拡大図)

 "世界の中心"を自負する中国が、初の万博を開催する。1億人が集結する超巨大イベントを横目に、我々日本人もソワソワ落ち着かない日々だ。ズバリ、上海万博に一見の価値はあるのか―。

オープニングチケットは完売

「倒計時(ダオジシー)14日!」(あと14日!)。中国初の万博を目前に控えた上海では、至る所でカウントダウンを叫ぶ中国語が飛び交っている。

 日中経済貿易センター・上海事務所所長の池田稔氏が、現地の熱狂を伝える。

「道行く人は挨拶代わりに『(開幕まで)あと何日ですね』という言葉を交わし、公式マスコットの海宝(ハイバオ)クンは日に日に増殖して、気がつくといつも身の回りにいる状態です。
  万博に合わせて急ピッチで進めていた地下鉄建設も次々に完成して、街中がお祭りムードに沸くなか、英語ができない市民は外国人観光客の受け入れのため、グッドモーニングの発音に似た『古的猫寧(グデマオニン)』や、バイバイに近い『白白(バイバイ)』などの中国語で練習しています」

 改革開放から30年余り、日の出の勢いの中国がド派手な花火を打ち上げる。5月1日~10月31日に開かれる上海EXPOの総来場者数は、ざっと見積もっても7000万人。'70年大阪万博の6400万人を凌駕する規模であり、上海万博海外推進室・日本事務室の担当者はこう胸を張るのだ。

「北京五輪が大成功しましたから、万博も国を挙げて盛り上げる。1億人以上が来場することも予想しています。前売り券は、すでに全世界で2000万枚が売れており、外国人の入場予定者は350万人が目標。そのうち日本の方には100万~150万人に来ていただきたいですね」

 成田から上海までは飛行機で3時間半。万博会場までは半日あればアクセス可能とあって、日本人は"熱烈歓迎"を受けている。

 チケットは開幕日や閉幕日などの指定日の普通券が3400円、それ以外の通常日が2700円(いずれも前売り)だ。

「日本人は大阪万博、つくば万博、大阪花博、愛知万博を成功させた万博オタクの国民性を持っています。開催するのも観るのも大好きですから、上海万博側は大いに期待しているんです」(前出・池田氏)

 とはいえ海を渡ってまで行く価値はあるのか。

 近畿日本ツーリスト(KNT)の海外仕入商品企画事業部中国担当・佐々木励子氏が言う。

「お陰様で5月1日~3日のオープニングチケットは、ほぼ完売しております。パックツアー「ホリデイ」の万博ツアーは、チケット付フリープランから、会場への送迎や上海観光が付いたもの、ガイドが会場内を案内する安心プランまで、幅広い商品を設定しています。4万~20万円まであるので予算に応じてお選びいただけます。
  旅行の時期としては、5月から6月がお勧めです。6月12日~18日の『ジャパンウィーク』では、いろいろなイベントが予定されています。夏に向けて暑くなる前ですし、開幕の熱狂が一段落するので比較的混雑も避けられるかも知れません」

 炎天下の中、約5km2の広大な会場に人が殺到する8月の酷暑期や、イベントが佳境に入る10月下旬は外したほうが無難ということだ。

 『続上海発! 中国的驚愕流儀』などの著者で、上海在住のノンフィクションライター・須藤みか氏は次のように言う。

「取材で会場に入ったプレス関係者は『サファリパークみたいだ!』と言っていました。とにかく会場全体が大きく、建造物に迫力がある。なかでも、『東方の冠』をテーマにした中国館の逆ピラミッド型の威容は、一見の価値ありです」

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