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なぜ偉くなる男ほど「マザコン度」が高いのか?
女にとってマザコンは“鬼門”だが…

男と女は見ている世界が違う。女にとって「いい男」と、男が思う「いい男」は違うのだ。たとえば、男の世界で“美しい”とされていることが、極めて野暮ったかったり、男の世界でコンプレックスの種になるようなものを、女は逆に愛おしく思っていたり……。

いったい女たちは男のどこを見ているのか? 男たちの「誤解」を解きほぐす話題作『されど"男"は愛おしい』より、マザコンについての男女の見解の相違を論じた部分を特別公開!

マザコンを言い訳に生きてはいけない

「男は所詮、みんなマザコンだからね」

男たちは本当によく口にする。当然のことながら、女はこの言葉が嫌いだ。

男はどこかで母親という存在をある種のシェルターにして生きてしまう生き物で、大人になってからの問題も、理屈の上ですべてマザコンを言い訳にするきらいがあるのだ。「男はみんな少年だから」という逃げ道と同じように。自分たちがこんなふうに甘ったれになってしまったのは、母親に愛されすぎてしまったせいと……。

ともかく女は聞きたくないのだ、「マザコンなんだから仕方がないじゃない」という言い訳を。

昔から、女たちの間で伝承されてきたのは、"マザコン男とだけは結婚してはいけない"という掟。姑との確執云々という以前に、マザコン夫と生きるのはひたすら苦痛を伴うからと……。

〔PHOTO〕iStock

だから女たちはマザコンに対して妙に敏感になっていて、マザコンの匂いを嗅ぎつける嗅覚みたいなものさえ身につけている。さらに何の証拠もないのにマザコンっぽい男を探しては、女同士みんなで情報を共有して警戒を促すようにもなっている。

外見や"人相"みたいなもの、醸し出す雰囲気だけで、マザコンと決めつけて遠巻きにする……少し危険な現象があるのだ。

この場合のプロトタイプは、一流大学出身で、小太りか逆に痩せ型、どちらにしても筋肉はあまりついていない。可愛い顔をしていても、モテる顔ではない。協調性がなく、友だちができにくい。普段はどちらかというと素直で穏やかなのに、何か問題が起きるとヒステリックに怒り出し、人のせいにするか、逃げてしまう。

いずれにせよ自分が悪いとは認めようとしない。ともかく打たれ弱く、否定されたり怒られたりすることが大嫌いで、褒められないと機嫌が悪くなる。

そういう男がいれば、もう間違いなくマザコンと決めつける。たぶん会社組織ではもっとも嫌われるタイプのひとつを"マザコン男"と名づけているのだ。

そこまで忌み嫌われているマザコンなのに、なぜ男はみんな自分のことをマザコンと言い放ってしまうのだろうか。

 

男が考えるマザコンと、女が考えるマザコンにはとんでもなく隔たりがあって、甘えたい男の思惑は必ず裏目に出ると言っておこう。マザコン男を排除したいのは、女の本能。マザコンは"鬼門"なのだ。

だから「男は全員マザコン説」、妻との会話にはもちろん、世間一般の女たちとの会話には決して盛り込まないこと。これは男にとって、上手に生きるコツである。

しかし偉くなる男ほど、マザコン度は高い

でも不思議なことに、世のリーダーにはマザコンが多い。

マザコンだから偉くなったのか、偉くなった人にはたまたまマザコンが多いのか?