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こんな簡単な体操で腰痛が治っちゃうの? 驚きの「よみがえり体操」
プロの整体師が教えます

年齢とともに弱っていく足腰…。そんな誰もが抱える悩みを画期的な運動で改善します。その名も「よみがえり体操」。今回は整体師・鄭信義さんの著書『奇跡の腰浮かせ』の中から整体師の「よみがえり体操」をご紹介します。腰痛や膝痛に悩んでいるあなた、必見です!

足腰を鍛えつつ、痛みも改善できる

腰を浮かせるだけの「よみがえり体操」を考案したきっかけは、高齢者の寝たきり予防が目的でした。高齢になると身体を動かさない人が増えますが、身体は意識して動かさないと次第に動けなくなってしまいます。そこで試行錯誤して生まれたのが、とっておきのこの運動です。

「よみがえり体操」は椅子に浅く座った状態から、腰をちょっと浮かせて、腰を元の位置に戻すのを繰り返すだけという、とても小さな動きのシンプルな運動です。そのため、高齢者でも面倒くさがり屋さんでも無理なく、らくらくできます。

このように誰でもできて世界一簡単な運動なのに、その効果は正しいスクワットに相当するほど大きいのです。なかでも、足腰を鍛える効果と慢性の痛みを改善する効果は顕著であり、考案した僕でさえ驚くほどでした。

高齢者では足腰を鍛えることは転倒予防につながります。転倒を予防することはとても大事で、寝たきりも防げます。結果として認知症の予防にも通じます。

腰を浮かせるだけの「よみがえり体操」なら、正しいスクワットと違って後ろに転倒する心配がありませんから、足腰の弱った人でも安心して鍛えられます。さらに、膝関節に負荷(圧力)がかからないので変形性膝関節症の人でも痛みなく鍛えられます。

また、最近は高齢者だけでなく20代の若者や30代の働き盛りでも、慢性の腰痛など下半身に痛みを抱えた人が急増しています。「痛みがあるから運動しない」という人は多いのですが、じつは運動したほうが慢性の痛みは改善します。

「よみがえり体操」は決して高齢者だけに効果があるわけではありません。若い世代にも効力を発揮しますから、腰などに慢性痛のある人はぜひ行ってみてください。今は痛みがない人でもこの運動を習慣にすれば、足腰が鍛えられるので疲れない身体をつくれます。

いかがですか? ここまで読んだみなさんなら、今すぐ「よみがえり体操」をやってみたいと思ったのではないでしょうか。

今回は、とにかくその効果を実感していただけるように、「よみがえり体操」の効果の秘密とやり方について、具体的に紹介していくことにしましょう。

〔PHOTO〕iStock

腰痛で悩んでいませんか?

あなたは慢性の腰痛、股関節痛、膝痛などで悩んだ経験はありませんか?

もしかしたら、今、まさに痛みに顔をゆがめているかもしれませんね。そうであれば、「よみがえり体操」を始めてください。腰や股関節、膝などの慢性痛の改善に効果がありますから、痛みがうそのようにらくになります。

さて、「よみがえり体操」についてお話しする前に、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。それは、「なぜ、痛くても運動したほうがいいのか」という、運動の必要性についてです。

 

私たちの身体の運動機能をつかさどっているのは骨、関節、筋肉です。残念なことに骨、関節、筋肉は、加齢によってさまざまな老化現象を引き起こします。

その中でも、筋肉にスポットを当ててみましょう。筋肉は、加齢とともに筋力の低下が起こります。筋力が低下すると日常生活でできないことが増えたり、慢性的な痛みが発症しやすくなります。

最も身近でわかりやすい例は足の筋肉です。足の筋力が低下すると大股で歩けなくなり、歩くスピードも遅くなります。50歳以上の人では、実感しているのではないでしょうか。また、腰や足などに慢性の痛みが出るのも老化が一因です。

筋力の低下予防には、今ある筋肉量を減らさないことが重要です。そのためには筋肉を鍛えるしかありません。そして、筋肉を鍛えるには、運動が不可欠なのです。

ですので、筋力の衰えを実感しやすい50歳からの慢性痛には、「痛いから動かさない」のではなく、「痛いからこそ運動する」という考え方を身につけてください。

では、どんな運動でもすればいいのかといえば、それは違います。大事なのは慢性痛を引き起こしている部分に負担をかけない運動を選ぶことです。僕が「よみがえり体操」をおすすめする理由はここにあります。

この運動は、腰や膝に負担をかけずにできますから、痛みが強くなるような心配はありません。むしろ、運動によって、慢性痛を引き起こしている原因周辺の筋肉が鍛えられますから、身体を支えられるようになり関節の負担も減って痛みがどんどん軽減します。

しかも、最新の研究では、長引く慢性痛の原因は脳にあることもわかってきました。身体に痛みがあると神経から脳に伝わりますが、脳には「痛みの回路」を鎮める仕組みもあります。

しかし、「もっと痛くなったらどうしよう」などと痛みへの強い恐怖心が起こると、次第にこの仕組みが働かなくなってしまいます。すると、本来の痛みはおさまっているにもかかわらず痛みを感じるため、身体を動かさなくなります。

慢性痛には、このような「幻の痛み」があります。そこで「痛みの回路」を鎮める仕組みを再稼働させるには、脳のリハビリが必要になります。「よみがえり体操」なら痛みが強くなるようなことはないので、脳のリハビリにもぴったりです。身体を動かしても痛くならないという安心感が痛みの恐怖を取り除き、慢性痛は改善します。

また、今は痛みがない人でも、運動を生活習慣の中に取り入れることはとても大事だと考えています。いくつになっても颯爽と歩きたいなら、今すぐ筋力アップを始めましょう。

筋力をアップさせるには筋肉を鍛えて増やさなければなりません。それにも「よみがえり体操」は有効です。筋肉量が増えるだけでなく、骨量が増えたり、関節がスムーズに動くようになる効果もあります。