香港「ケージ・ハウス・スラム」に丸山ゴンザレスが潜入!
クレイジージャーニー裏日記⑦

一体どこにあるのか

――香港にスラムがある!

突然そんなことを言われても、実感が湧かない人がほとんどしれない。不法占拠されてバラック小屋が立ち並ぶ人口過密地帯。そんなスラムのイメージと、東アジアの大都市のひとつで、「百万ドルの夜景」で名高い金融結都市・香港とは、なかなか結び付かないだろう。

【PHOTO】gettyimages

移動が簡単なコンパクトシティとしても知られている反面、居住できる土地が少なく、地価は世界でもトップクラスである。報道や雑誌でも、「香港のスラムの実態」なんて企画はお目にかかったことがない。
 
しかし、私は「香港にスラムが存在する」との噂を以前から耳にしていた。スラムと聞けば飛んでいき、取材がしたくなるのが私だ。とはいえ、噂は耳にするものの、どこにそれがあるのかという正確な情報が入ってこない。行くか行くまいか、どうしようか…と思い悩む時期が続いていた。

そんな折に、香港を拠点にしているジャーナリストから興味深い情報を得た。香港には「籠屋」というケージで仕切られた犬小屋のような家を貸し出しているところがあるというのだ。

これを聞いてすぐに思い浮かんだのは、ひと部屋を細かく間仕切りされた牢獄のイメージだった。本当にそんなものがあるのだとしたら、香港の抱える「見えざる問題」を浮き彫りに出来るはずだ――。好奇心の後押しを受けて、巨大都市の闇を追いかけることにした。

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