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心に残るサザンの名曲を勝手にランキング! 第1位は?
世代を超えて愛される魅力を解剖

世代を超えてリスナーを満足させるサザンの魅力を、桑田氏と親交の深い辻よしなりさんと格闘家の角田信朗さんが勝手にランキング!

10時間かけてもすべて歌いきれない

角田信朗(以下角田) 一度カラオケで、サザンの曲を全部歌おうと挑戦したことがあったんです。五十音順に、夜の8時から朝の6時まで歌ったんですが、最初の『I AM A PANTY』から始まって『栞のテーマ』までしかいけませんでした。

辻よしなり(以下辻) 「し」までしかいけなかったんですね(笑)。それくらいサザンの曲は多いですからね(発表曲数はなんと272曲)。皆それぞれ思い入れがある。

その中でも僕が好きなのは、ライブでの一体感が出る曲ですね。『みんなのうた』は、観客総立ちで桑田(佳祐)さんと一緒に盛り上がります。

角田 僕もサザンのメンバーとは親しくさせてもらっているのですが、ライブで僕を発見した桑田さんから「みんな~で声合わせ、角田乳首出せコノヤロー」と言われたことがあります(笑)。

 盛り上がるといえば『ボディ・スペシャルII』もいいですよね。僕は'91年の「闘魂!!ブラディ・ファイト年越しライブ」でメンバー紹介をさせてもらったのですが、その直後にこの曲が流れて、ファンが拳を振り上げて「オー! オー!」と叫ぶ。鳥肌ものでした。

『マチルダBABY』も好きです。「“わっ!! どうしよう”オノ持った嫌な番人」とか、絵本のように研ぎ澄まされた歌詞が魅力で、ライブでは必ず炎が上がる。

角田 盛り上がる曲といえば『マンピーのG☆SPOT』も忘れちゃいけない。桑田さんから公認をもらって、'98年のK-1ジャパン大会で入場曲に使わせていただきました。花道をリングに向かう時に、あのビートとアゲアゲ感で、お客さんを煽れると思って。

あとは『イエローマン~星の王子様~』や『愛と欲望の日々』も入場曲に使わせてもらいました。

〔PHOTO〕gettyimages

 いいですね~。最近の曲だと『東京VICTORY』も好きです。リオ五輪を見た後にこの曲が流れてくると、4年後の東京五輪を連想してワクワクした気持ちになってくる。

イントロで空気が変わる『希望の轍』

角田 カラオケでよく歌うのはバラード系。『慕情』、『Just A Little Bit』、『Oh! クラウディア』が鉄板ですね。サザンの曲はやっぱり歌詞がいい。「Just A Little Bit」って、訳せば「ほんのちょっとだけ」って意味ですけど、こういう桑田さんの歌詞のニュアンスが好きなんです。

 『海』も珠玉のバラードです。夕暮れ時の海がぴったりの曲。ライブで桑田さんが、「レット・ミー・キッス・ユー・ナウ」と歌うとカップルたちがチュッとするのを何回も目撃しました。

角田 『海』は僕も大好きな曲です。

 サザンの曲は、いろんなシチュエーションと合う。夏に雨が降っていたら『夏をあきらめて』だし、ピーカンなら『太陽は罪な奴』とか、その季節、その場面に合う曲が必ずある。

角田 イントロが印象的な曲も多いですよね。

 原坊(原由子)のキーボードを叩く指がスクリーンに大写しになって始まる『ミス・ブランニュー・デイ』とか、松田(弘)さんのドラムスに、思わず笑顔が溢れてくる『ロックンロール・スーパーマン』もいい。

角田 『夕陽に別れを告げて~メリーゴーランド』や『希望の轍』も好きだなあ。特に『希望の轍』は、音源とライブでイントロが全然違うんですよね。あの曲が入った瞬間にワーっとくるでしょ。ポーンとその瞬間空気が変わる。

 なんたって『希望の轍』は、JR茅ヶ崎駅の発車メロディになっているくらいですからね。桑田さんは故郷を大切にされている方で、('08年に無期限の活動休止を発表した後の)'13年復活コンサートも茅ヶ崎でした。家内と二人でライブに行ったんですけど、35年分のサザンへの思いがあふれてきて、ずっと泣きっぱなし。

角田 茅ヶ崎ライブの時だけ、民家が即席の売店になるのも面白い。サザンのライブって親子三世代で楽しめるんですよね。