憲法 政治政策
社会の「息苦しさ」を振り払いたければ、憲法を知ることが力になる
希望はココにある

憲法なんて堅苦しくて自分とは関係ない……なんて思っていませんか? そんなことないんです!

気鋭の憲法学者・木村草太さんが、憲法の歴史・理念を分かりやすく解説し、選択的夫婦別姓問題や、地方自治など、現実の社会問題に対して憲法をどのように使い活かすのかを語った新著『憲法という希望』より、その巻頭言を特別公開!

社会の息苦しさを払拭するには?

日本国内でも国際社会でも、いやな事件が続いている。「近頃、社会の空気が重たくなってきた」と感じている人も多いのではないか。この息苦しさを、どうすれば払拭できるのだろうか。

まず思いつくのは、趣味に没頭して気分転換することだ。スポーツを見ながら、ひいきのチームを力いっぱい応援する。コンサートで音の波に流される。子どもと公園で走り回る。レゴで街を作る。好きなことなら何でもよい。

私の場合は、将棋の棋譜を並べる。『羽生VS森内百番指し』(毎日コミュニケーションズ、2011年)から一局ずつ、新しいものから順に並べていく。プロ棋士の考える深淵には程遠くても、素人なりに「そうか!」と感動することがある。そして、わからないなりに一生懸命に棋譜を並べた後は、頭もすっきりする。

こうした気分転換は、息苦しさを忘れることを目指すもの、言わば消極的な手段だ。息苦しさを払拭するには、その原因を突き止めて解決への道を探るという積極的な方法もある。

もちろん、自分一人で社会の空気を変えることなど、できるはずもない。

しかし、息苦しさの原因は、多くの場合は先が見えないことへの不安感だ。原因と目指すべき道がはっきり見えれば、その不安を飼いならすことができる。仲間を見つけて、大きな流れを作ることもできるかもしれない。

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