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知らないと損する「マンション格差」〜資産価値は立地が9割!
運命を分ける3つのポイント

自分のマンションはいったいいくら?

日本が「格差社会」と言われて久しい。

かつて「一億総中流」などといったのどかな日々は、すでに忘却の彼方。グローバリズムと呼ばれる激しい競争社会のルールを取り入れるにつれ、日本社会は階層化がはっきりしてきた。

学歴、職歴、収入、資産、地位など、格差を表す指標は様々である。ただ、それらは外からでは一見わかりにくい。収入については数字で表せるが、政治家でもない限り一般に公表する義務も習慣もない。

しかし、そういった指標の中でもハッキリと格差が目に見えるものがある。それは資産の一種である「マンション」である。

実は、マンションほど誰にでも格差がハッキリとわかってしまうものはない。

「自分の住んでいるマンションの部屋は、いったいいくらで売れるのか?」

今ならネットで検索すれば、数分で大まかな数字を摑めるだろう。

「あの人の住んでいるマンションの資産価値はいくらくらい?」

同僚や上司、部下が購入したマンションについても、住所と部屋番号がわかればたちどころに資産価値が推計できる。もらった年賀状の住所と部屋番号から、知人友人のマンションの資産価値を一つひとつ推計してニヤニヤするという悪趣味な人もいる。

不動産業者の「誘導」に注意!

日本全国には、分譲マンションが六百数十万戸あると言われている。その数はこれからも増え続けるであろう。一般の勤労者が大都市周辺でマイホームを購入する場合、今やマンションが主流である。

【PHOTO】gettyimages

ところが一部の悪趣味な人を除いて、多くの方がマンションの格差についてはあまり敏感でない。特に、いったん購入してしまうと興味を失う人が大半だ。

たしかに、購入時には熱心に調べる人が多い。私はマンション購入についてのご相談を承っているが、みなさんよくお調べになっている。部分的には私などよりもよくご存じなことが多い。

ただし、一般の方々にありがちなのは視点が偏っているケースだ。それはほとんどが販売側の誘導に基づくものである。

・このエリアは近々○○ができるから将来性がある
・このマンションは××と△△があるので、近隣の他物件より評価が高い
・この場所は昔□□があったくらいだから、値下がりすることはない
・このマンションの購入者には士業や経営者が多いからステイタスがある

不動産業者はプロだから、一般人の知らない知識や情報を持っている。彼らと対等に渡り合おうと思ったら、それなりに勉強しないといけない。

また、新築マンションの販売には1住戸について約100万円の広告費を掛けるのが普通だ。一般の購入希望者は、そういった広告のイメージを刷り込まれた上で購入の可否を判断している。

しかし、そういった広告に誘引されて購入した物件でも、10年後に売却する場合は、ただ「築10年の中古マンション」でしかない。たとえ100万円の広告費を使っていたとしても、分譲時のイメージを再現させることは不可能だ。