リオ五輪出場辞退を「悔いる者」「悔いない者」それぞれの思い
2020年を見据えて臨むプレーオフ第1戦
松山は決して振り返らない〔PHOTO〕Sonoko Funakoshi

文/舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)

米ツアーでは今週からシーズンエンドのプレーオフ4試合が始まった。米ツアーのフェデックスカップランキング上位125位までが今週の第1戦、バークレイズに出場している。

この大会後、ポイントランキング上位100名が第2戦のドイツ銀行選手権に進み、第3戦のBMW選手権には70名、最終戦のツアー選手権には上位30名のみという具合に次戦へ進む人数が徐々に減っていくサバイバル方式だ。

最終戦を終えて年間ポイントレースの総合優勝に輝いた選手には10ミリオンのビッグボーナスが贈られる興奮のレースでもある。

「後悔している」スピース、マキロイ

リオ五輪の出場を辞退したトッププレーヤーの多くは五輪の前後を含めてオフを取っていたため、今週のバークレイズには久しぶりにトッププレーヤーのほぼ全員が集結している。

本来、リオ五輪出場資格を得ていながら出場を辞退した男子選手は最終的には22名となり、その中でも世界ランキングトップ5のうちの4名が辞退したことは大きなニュースとなった。バークレイズにやってきたその4名は、それぞれ異なる感想を口にした。

リオ五輪の最終日、英国のジャスティン・ローズが金メダル、スウエーデンのヘンリック・ステンソンが銀メダル、米国のマット・クーチャーが銅メダルに輝き、満足感と達成感に溢れる笑顔で表彰式に臨む様子をテレビで観て、「2020年の東京五輪を僕のゴールに設定する」と即座にツイートしたのは米国のジョーダン・スピースだった。

バークレイズにやってきてからもスピースはあからさまに後悔の念を言葉に変えていた。

後悔を口にしたジョーダン・スピース 〔PHOTO〕gettyimages

「リオに出ないと決めたときは、難しい判断だった。でも、正しい判断をしたと信じていた。もちろん、あとで後悔する可能性はあるかもしれないと思っていたけど、本当にとても後悔することになった。

だから、表彰式のとき、すぐにツイートしたんだ。五輪のゴルフコースは美しかったし、五輪ならではの輝きとあいまって、本当にすべてが素晴らしかった」

スピースはリオ五輪の開会式もゴルフの4日間もテレビで観戦し、その段階から「自分も行けば良かった」と感じていたそうだ。最終日の終盤、ローズとステンソンの接戦を眺めていたときは、自らも力が入り、拳を握りしめていたという。

ローリー・マキロイ〔PHOTO〕gettyimages

トッププレーヤーの中で一番早い時期に五輪出場を辞退した北アイルランドのローリー・マキロイも、五輪のゴルフをテレビ観戦し、その素晴らしい展開と結末を画面を通じて感じ取った。マキロイもまた、自分が辞退したことを大いに後悔したそうだ。

「テレビで観ていたけど、ゴルフの観衆は他の屋外競技の観衆より格段に多かったことは、ゴルフが五輪で大成功だった証だよね」

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