サッカー
今度のW杯最終予選が久しぶりに「シビれる展開」になる理由
“安全パイ”は1チームもない
〔photo〕gettyimages

思い出される「シドニーの悪夢」

久しぶりにシビれる最終予選が待っているのかもしれない。

ハリルジャパンは9月1日、ホームの埼玉スタジアム2002でロシアW杯アジア最終予選の戦いをスタートさせる。前回大会は1組5チームであったが、今回は6チーム。日本のグループにはほかにオーストラリア、サウジアラビア、イラク、UAE、タイが入った。

いわゆる“安全パイ”は1チームもない。最終予選で3回連続顔を合わせることになったオーストラリアの実力は今さら説明する必要はないだろう。

サウジアラビアは2010年南アフリカW杯でオランダ代表を準優勝に導いたベルト・ファンマルバイク監督が率いており、2次予選は順当に首位突破している。イラクはブラジルW杯の最終予選でも苦しめられた相手。メキメキと実力を上げているタイは2次予選でイラクを上回って1位で突破している。

そして初戦に対戦するのは、オーストラリアで開催された2015年のアジアカップ準々決勝でPK戦の末に敗れたUAEである。

あのシドニーの悪夢は今も覚えている。

日本はシュートを35本も放ちながら、途中出場の柴崎岳が決めた1点のみに終わった。対するUAEは3本放ったうちの1本を決めた。PK戦は本田圭佑と香川真司の大黒柱2人が外し、2連覇がついえた。

数字上は圧倒したように見えるが、UAEは巧くていいチームだった。

10番のオマール・アブドゥラフマンを中心にしたパスワークで日本を揺さぶり、立ち上がりの動きが悪い日本から早々に先制点を奪っている。結局日本にとってこの1点が重くのしかかり、UAEに粘られてしまった。

その因縁の相手はスペインで長期合宿を張り、準備万端で日本に乗り込んでくるとか。対する日本は欧州の新シーズンが開幕して直前で合流する海外組もいるとなるとコンディション面に不安が残る。

ホームで戦う分、アドバンテージは日本にある。

しかしながら「最終予選の一発目」という状況は逆にホームという舞台がプレッシャーを与えることにもなりかねない。昨年6月の2次予選初戦シンガポール戦もホームで圧倒しながらスコアレスドローに終わっている。