侍ジャパン小久保監督の背中を押した恩師・王貞治の言葉
島地勝彦×小久保裕紀 【第4回】

撮影:立木義浩

第3回【弱小ホークスをリーグ2連覇に導いた王監督の人間力

シマジ 王さんは何年監督をやられたんですか。

小久保 たしか12年、いや13年間はやられたんじゃないですかね。

シマジ その間小久保さんはずっと一緒にいたんですか。

小久保 途中、トレードでジャイアンツに3年間いました。「なぜジャイアンツに行ったんですか?」と、オオムラさんといいましたっけ、その方は訊いていませんか(笑)。

シマジ ちょっと待ってくださいね。うん、なるほど、オオムラはたしかに訊いていますね。

立木 シマジ、しっかりせんかい! 小久保監督、すみませんね。こいつは野球に関してはズブの素人ですから、勘弁してやってください。

シマジ ホークスが星野監督のタイガースを破って日本一になったでしょう。

小久保 はい。2003年のことですね。

シマジ その優勝パレードの翌日、小久保さんはまさかのジャイアンツにトレードされた。しかも無償トレードで。「その決定したときの心境はいかに」とオオムラメモに書いてあります。

小久保 あの時は、環境を変えてちゃんとプレーしたいという思いが強くなっていたんです。当時、選手会長もやっていましたので、球団との交渉ごともあるんですね。ぼくも若かったし、言葉が過ぎた部分もあったんでしょう。要するに球団の社長から嫌われた、というのが実際のところです。

シマジ そのこともオオムラメモに書いてあります。「小久保さんは社長との確執があったため追放されたんじゃないか」と書いてあります。

小久保 まあ「追放」とまではいかないんですけどね。

シマジ サラリーマンの世界でも社長とソリが合わないとどうしようもないですよ。人間関係っていうのは相性がモノをいうところがありますもんね。