昭恵夫人が語った安倍首相「真珠湾訪問の可能性」

【独占インタビュー】
現代ビジネス編集部 プロフィール

首相は神妙な面持ちで

――アリゾナ記念館はチケットを求める人が朝早くから行列ができるほど、アメリカ人にとっては人気があります。一方、日本人向けのハワイのガイドブックなどを見ると、真珠湾のことやアリゾナ記念館のことは、記述が少ないように思います。実際、記念館では日本人の観光客はほとんど見かけませんでしたね。

「だからこそ、なおさら訪問した意義があったと思います。オバマ大統領が広島を訪れたことで、アメリカ人をはじめとする外国人の方が、広島にたくさん来るようになったと聞いています。私にそこまでの力がある、とは言いません。しかし、少しでもパールハーバーを訪れる人が増えて、先の戦争について、犠牲者について、考えてくれるなら、嬉しいことだと思います」

――それこそ安倍首相が真珠湾を訪問すれば、さらに注目が集まり、多くの日本人が訪れるようになるかもしれませんね。オバマ大統領が広島を訪問したことを受けて、安倍首相も真珠湾を訪問すべきだという声が聞こえてきます。昭恵さんは、その可能性についてどう思われますか?

「夫は夫、私は私ですから、行ったほうがいい、と進言したりはしません。でも、夫も訪問したいと思っているかもしれません。私が『パールハーバーに行ってきます』と伝えたところ、神妙な面持ちをしていましたから」

現地では、真珠湾攻撃の生存者とも交流した

――昭恵さんが真珠湾を訪問したのとほぼ同時刻に、安倍首相はリオ五輪の閉会式で次の東京五輪のPRを行いました。それぞれが世界に向けてメッセージを発信していますが、昭恵さんは、ご自身の役割についてどのように考えていますか?

「まず、私はこの世界で最も尊重すべきものは平和であると考えています。そこで、平和な世界を築くために、私にできることはなんだろう、ということはよく考えます。

主人は、日々世界各国の首脳と話し合う中で、国際協調に取り組んでいます。彼が日本の平和のため、世界の平和のために懸命に努力していることは、間違いありません。しかし、これは日本に限ったことではありませんが、権力者はなかなか理想ばかりを語っていられません。『平和、平和』と口にしても、国際政治では必ず利害が衝突してしまいますから。

だからこそ、私は理想を語るのです。平和な世界を築くためには、力なき人たちの横のつながりを強くしていくことが大事だと思っています。それは、女性や子ども、そして貧困に苦しむ人たちだったり、少数民族だったり、LGBTの人たちだったり、障害を持った方々だったり…。そうした人たちに会い、苦しみについて聞き、解決の手段を考え、同じように苦しんでいる人たちが手を取りあうきっかけをつくる。それが、私の役割だと思っています」