オリンピック

アメリカで五輪を見ていると「柔道」などないかのようだ

各国それぞれのオリンピック
スポーツコミュニケーションズ,白戸太朗

普段は見ないような競技にハマる

個人的な楽しみとして、普段は国内で見ないようなスポーツがある。立場上、エンデュランス系に関わることが多いので、いつもは陸上も、自転車も持久系種目ばかり。しかし、この時ばかりは、陸上短距離や自転車ピスト競技はもちろん、バドミントンや卓球、バスケットボールなどを興味深く観戦する。

いつもなら目にする機会もないし、もしあってもそこまで興味深く観ることはない。だが、やはりオリンピッックの熱気や、選手のモチベーション、さらにはメディアの情報提供がそうさせるのか、ついつい見入ってしまう。

私は特に今回の卓球の素晴らしさに惹かれており、水谷隼選手たちの男子のスピードと動きのダイナミックさ、女子選手の技術などに感心しきり。いままで卓球を軽んじていたことを反省させられているほどだ。やはりどのスポーツも世界の頂点にいる人たちのプレーは素晴らしい。

だからといって、オリンピックが終わっても全ての種目をウオッチし続けるかというとそうでもない。やはり熱が冷めると自分が好きな種目に戻っていくのだろうとは思う。

それは時間の経過や趣味嗜好として仕方がないこと。だからこそ、オリンピックの時にこそ、いつもは触れないスポーツを観て欲しい。スポーツの見識を広げることができるだろうし、いろいろな選手を観るだけでも面白いはずだ。

そして、選手や関係者たちがこの瞬間のために人生を捧げ、戦っている姿を知るのは人生において刺激になるだろう。これほどのドラマが繰り広げられているのを観ないなんて人生の損失だ!?

とかく日本人は観戦スポーツ種目が限定的になりがちなので、ぜひいろいろなスポーツに触れて、その目を養い、感情を刺激してほしいものである。個人的には、卓球に関してはこれからも観ていきたいとは思うけど。

オリンピックも後半戦に入り、選手たちの命を懸けた戦いが続いている。さらにはその後始まるパラリンピックも見逃せない。彼らの競技に向き合う姿勢は、いつも自身を大いに反省させ、競技に向かう活力になる。

あぁ、まだまだ寝不足は続きそうだ……。

白戸太朗(しらと・たろう)
スポーツナビゲーター&プロトライアスリート。日本人として最初にトライアスロンワールドカップを転戦し、その後はアイアンマン(ロングディスタンス) へ転向、息の長い活動を続ける。近年はアドベンチャーレースへも積極的に参加、世界中を転戦していた。スカイパーフェクTV(J Sports)のレギュラーキャスターをつとめるなど、スポーツを多角的に説くナビゲータとして活躍中。08年11月、トライアスロンを国内に普及、発展 させていくための会社「株式会社アスロニア」を設立、代表取締役を務める。著本に『仕事ができる人はなぜトライアスロンに挑むのか!?』(マガジンハウ ス)、石田淳氏との共著『挫けない力 逆境に負けないセルフマネジメント術』(清流出版)などがある。
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