オリンピック
アメリカで五輪を見ていると「柔道」などないかのようだ
各国それぞれのオリンピック
〔photo〕gettyimages

各国それぞれのオリンピック

寝不足が続く毎日である。

もちろんリオオリンピック観戦の話。朝起きてダイジェストで振り返るのはもちろんだが、歴史的な瞬間や大事な勝負はライブで観たいという高まりを抑え切れない。

ついつい夜中に観てしまうので、つらい朝を迎えることになる。でも、朝のニュースで振り返ると、“あぁそんな瞬間に立ち会えて幸せ”とまたまた夜はTVの前に……。これを繰り返すのである。

ところで、オリンピックを日本で観るのと、海外で観るのとではかなり違うことをご存知か? 私は仕事柄、オリンピックを海外で観る機会が多く、日本との違いに驚かされる。

今年も前半戦はコロラドにいたので、アメリカ選手中心の報道を目にした。競泳を見ていても、アメリカ選手中心の構成なので、日本選手が同じ組で泳いでいても紹介すらしないし、メダルを取らないと名前さえ呼ばれない。よく「日本のメディアは日本選手に偏った報道だ」という批判を聞くが、アメリカの報道もまさにその通りなのだ。

体操団体でも、日本選手の演技などを観られることはほとんどなかった。それでも、まだその国の選手が活躍した種目、人気の高い種目はいい。ちゃんと放送してくれるのだから。

極端な例では、アメリカにいると柔道がオリンピック種目であることさえ忘れてしまうほどだ。大会映像はおろか、結果の報道さえほとんどない。そういえば、シドニー大会時は現地にいたのだが、あまりにも柔道の報道がないので心配して、新聞を読んだら数行だけ結果が載っていた。そう、どの国も自国で人気のないスポーツでは放送はもちろん、報道さえされないこともある。

日本にいると、乗馬や近代五種、ボートなどがほとんど放送されないように柔道、レスリング、野球なども極端に分かれる。まあ、そんなバラつきもそれぞれの国の個性ということなのだろう。

陸上短距離など人気種目は別としても、全般的には日本で観戦しているオリンピックが、世界中でも同じように観られているとは思わないほうがいい。