企業・経営
その名刺、そのデザインが、あなたの会社をダメにする!
「選ばれ続ける」ためのコツ、教えます
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SNS時代、口コミ時代に選ばれる会社になるためのブランディングについて、数々の有名企業のブランディングを手掛けてきたコンサルタントの佐藤圭一氏が、豊富な事例をもとに、わかりやすく解説する『選ばれ続ける必然』。本書の中から、ブランディングの初歩の初歩である「名刺」についての考え方を教えます!

その名刺、必要ありません!

ある会社でいろいろな部署から名刺を集めてみたら、16種類もデザインパターンがあったことがわかりました。それだけではなく、名刺に印刷される会社名の書体も色も統一されておらず、同じ会社なのにまったくちがった印象を与える名刺がいくつもできあがっていました。

これは、何の規則もなく、それぞれの部門の担当者がそれぞれの意志で名刺を作成していたために起こったことです。

実は、このようなことは上場企業でも意外と多く、部署によっていろいろな名刺が使用されているのは珍しくありません。ましてや、さまざまな部門から出されているカタログやパンフレットはもっと顕著で、それらの表紙を並べてみると、同じ会社なのにバラバラなデザインであることがよくあります。

部署による名刺のちがいは、社内で働く人たちよりも、それを受け取った人のほうが先に気づきます。名刺を持ち歩く人は1パターンの自分の名刺しか持ちませんが、取引先からすると、同じ会社なのに、いろいろなタイプの名刺が手元に集まってしまうからです。

受け手側は、バラバラの名刺を見ると一貫性のなさを感じます。狙いを持ってバラバラにしている場合を除き、その一貫性のなさは、会社のルーズさを感じさせますし、ひょっとしたら社員の活動も統制がとれていないのではないかと思われるかもしれません。人によっては、その会社の品格を疑ってしまうこともあるでしょう。

たかが名刺。見た目をそんなに気にする必要があるのかと思われるかもしれませんが、人間の五感による情報伝達では、視覚によるものが65〜80パーセントを占めると言われます。ですから会社のイメージを変えようと思ったら、視覚的な要素を変えることが、一番インパクトがあります。