2016甲子園、プロに行って活躍する選手はこの7人〜高校野球のすべてを知る名参謀が明かす
松坂、涌井を育てた小倉清一郎が厳選
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ついに開幕した第98回夏の甲子園大会。松坂、涌井、筒香らを「鬼のシゴキ」で育て上げ、甲子園で春夏あわせ62勝を挙げた名コーチが、独自の視点から選び抜いた注目選手をここに一挙公開する。

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私は'14年に横浜高校での指導を引退。以降、臨時コーチとして北海道から沖縄まで、全国の高校を教えて回り、たくさんの選手を見てきましたが、端的に言って、今年は投高打低の年。

好投手を擁する学校が順当に出場を決めた一方で、清宮幸太郎の早稲田実業や、高校通算63発のスラッガー・細川成也のいる明秀学園日立、大阪桐蔭など、打撃力を期待されていた学校は軒並み予選で姿を消した。

今大会に出場しているうち、プロで即活躍できるようなバッティングセンスがあると私が見ているのは一人だけ。それが、東邦(愛知)の藤嶋健人です。

平均140キロ台半ばの速球で投手として注目されていますが、その才能はむしろ、打撃でこそ発揮されている。

とにかく、バットのヘッドスピードが速く、鋭く振りぬいた打球が、スタンドまでポーンと飛んで行きます。高校通算48本塁打を放っている彼のバッティングは必見。投打のバランスを考えれば、今秋のドラフト最大の目玉と言える逸材です。

一方、注目投手の筆頭格はやはり「ビッグスリー」と呼ばれ、プロでの活躍も確実視される3人。

高橋昂也投手(埼玉・花咲徳栄)、寺島成輝(大阪・履正社)、藤平尚真(神奈川・横浜)です。

世間的には、150キロ近い速球を持つ寺島が一番注目されています。しかし、私が見ていて、いま一番仕上がりが良いと思うのは、同じ左腕でも高橋のほうです。

彼は、春の選抜大会ではコントロールを意識するあまりフォームがバラバラになってしまった。球速が上がらず、カウントを稼ぎに行った甘い球を秀岳館(熊本)打線に痛打されて、初戦で姿を消しました。