電場とは何か? 磁場とは何か? ファラデーとマクスウェルが挑んだ究極の問い
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電磁気学なくして、相対性理論は生まれなかった!

自然界のすべての力を説明する究極の理論への第一歩、電気と磁気の統一はどのように成し遂げられたのか。

はじめに

物理学という学問の特徴は、実験と理論が研究方法として明確に分業化されており、この二つを車の両輪として発展してきたことにある。

分業化の結果、実験が事実を語る証拠を導き出し、理論がその解釈を下すという相互作用によって、物理学は諸科学の中でも際立って高い観客性、普遍性を手にしたのである。

こうした視点で歴史を眺めてみると、その典型、好例としてすぐに思い浮かぶのが、電磁気学の確立であろう。というのも、ニュートン力学と共に古典物理学の基盤を成すこの一大領域は、一九世紀、希代の一人の実験家と希代の一人の理論家の連係プレーを中心に体系化されたからである。

ここで、実験家とは真理を嗅ぎつける天賦の才を称えられたファラデー、そして理論家とは数学の練達の士として知られたマクスウェルである。

そこで、本書では一九世紀を代表する二人の科学者を主人公に据え、電磁気学を軸にしてこの時代、前線を一気に拡大していった物理学の歩みをたどってみようと思う。