偏差値78のAV男優が語る「セックス幸福論」~ブサメンがモテ男になるための「5段階」とは?
森林原人×二村ヒトシ【第1回】
森林原人,二村ヒトシ

「光と闇の物語は書けません」

森林: だから今回「本を一冊書いてほしい」というお話をいただいたとき、担当編集の方には「波乱万丈の自叙伝のようなものは僕には書けません」と最初にお伝えしました。起伏の激しい人生の物語、光と闇の物語は、僕には書けないと。

二村: 一般の人は、そういう話が好きですよね。セックスを仕事にしている人には、女性である場合は不幸な人生を、男性である場合も熾烈な人生を送っていてほしい、そう思いこみたい。ハードな人生だったけど、あるときからセックス稼業に光を見出して、おかげさまで今は輝いています――みたいな。

森林: 僕は大きな挫折や悲しい事件があってAV男優になったわけではなくて、もともとAVが大好きだった。それで大学1年生のときに興味半分、ヤケクソ半分で、「AV男優募集」のアルバイトに応募して、この世界に入りました。

入ってみたら居心地がよくて、そのまま今まで続いただけです。「AV男優になる」という一線を越えるのは簡単なことではないでしょうが、世間の人がイメージするほど「裏社会に墜ちた」という意識はありませんでしたね。

二村: 森林君は普通の両親に愛されて育って、すごくいい子として中学に入るまではすばらしい優等生だった。

僕も、家庭環境は違うけど、似ているんです。小学校から大学までエスカレート式の学校に入ったので(※二村監督は慶應義塾出身)受験では苦労していません。貧乏をしたこともない。でも、自分の外見には強いコンプレックスがあった。そして森林君と同じように小学校、中学校では、どの学校のどのクラスにも必ず一人いる「エロ博士」でした。

さらに、今は監督をしているけれど、最初は男優として業界に入っています。森林君と僕には共通点がたくさんあって、でも、だからこそ違う部分も明確にわかる。『セックス幸福論』は本当に心を揺さぶれながら読みました。

森林: ありがとうございます。