週刊現代

これさえ読めばあなたの恋愛観がガラリと変わる!? フリーアナウンサー・南美希子さんが選ぶ「この10冊」

フリーアナウンサー・南美希子さん
週刊現代 プロフィール
このエントリーをはてなブックマークに追加

恋愛をする前に読みたい本

宮沢賢治の作品は全部買いましたが、『風の又三郎』は文章のリズムはもちろん、草の匂いや風まで感じるんです。古き良き原風景が見えてくるようで、日本の誇るべき世界遺産みたいな気がしますね。私自身は、子供を持つことにより絵本に触れるようになったんですが、母親になって良かったことの一つに宮沢賢治の作品との邂逅がありますね。

フリーになったのはちょうど30歳の時なんですが、仕事は順調だったものの、恋愛で悩むこともあれば、将来のことを考えると不安になることもありました。そんな時、しきりに読んでいたのが中村天風の本です。

4位の『盛大な人生』もその中の1冊で、成功への青写真を思い描いて人生航海をすべきだということを、幾度となく修羅場をくぐり抜けてきた中村天風ならではの説得力のあるべらんめえ調で語っています。論旨が明快で、非常に読みやすい。人生の岐路に立った時には、必ず読み返すようにしています。

6位は『これだけ違う男と女』。男の本音というか、習性をこれだけわかりやすく端的に教えてくれる恋愛書はこの本をおいて他にないと思います。例えば、女は愛を定着させたいと思うけれども、男は元々浮気性で、少しでも多くの精子をばら撒きたいという本能がある、と。また、恋愛経験の豊富な著者が、不倫をした男は絶対に妻と別れる気はない、自分の人生を変えるつもりは一切ないとハッキリ言っているんですよね。

恋愛する前に読んでおけば火傷の度合いがずいぶん違うと思います。もちろん恋愛はそう簡単に止められるものではないし、転んで擦り傷を負うこともあるけれど、外科手術に至らぬ傷ですむはずです。お嬢さんのいる読者には是非、誕生日プレゼントとして贈ってほしい1冊です。

(構成/大西展子)

みなみ・みきこ/'56年東京都生まれ。聖心女子大国語文学科3年在学中にテレビ朝日アナウンサー試験に合格。'86年に独立。以来、テレビ、ラジオ、シンポジウムのコーディネーター、司会として活躍
▲最近読んだ一冊「原発事故から5年経った今だから生まれてくる心の葛藤や闇など福島が抱えている病理を解消するには何年かかるのだろうか。今後、原発はどうなり、どんな展望があるのかをもう一度教わるための非常に貴重な1冊でした」
記事をツイート 記事をシェア 記事をブックマーク