侍ジャパン小久保監督 「野球をやめたい」と泣きじゃくっていた少年時代
島地勝彦×小久保裕紀 【第1回】

撮影:立木義浩

<店主前曰>

先月、以前この対談にご登場いただいた千日回峰行の達成者、塩沼大阿闍梨の紹介で、侍ジャパンの小久保裕紀監督とはじめて食事をした。セオも一緒だった。

そのあとサロン・ド・シマジ本店に河岸を変え、4人で愉しくシングルモルトを飲みながら愉しく語り合った。小久保監督は無類のシングルモルト好きであるというのがまた嬉しかった。すっかり意気投合したわたしが、このコーナーへの出演をお願いしたのはいうまでもない。

まさかこんなに早く対談出来るとは思わなかった。きっとセオが熱心に説得してくれたのだろう。しかしながら、じつはわたしは筋金入りの“野球オンチ”である。果たしてどんな対談になるのか、われながら見ものであった。

* * *

小久保 シマジさん、先日は美味しいシングルモルトを沢山ご馳走になりまして、本当にありがとうございました。ここに林立するすべてのボトルの封が切られているのには、感心したというか、驚きました。ところでいったい何本くらいお持ちなんですか。

シマジ 250本くらいでしょうか。わたしは常々、「人生は恐ろしい冗談の連続である」と思っています。明日突然死ぬかもしれません。一生懸命働いて高価なシングルモルトを買って後生大事に持っていて、ひと口も飲まないで死んじゃうなんて考えたら耐えられません。

そんなわけで、どんな高価なオールドレアボトルでも、購入したらすぐ、必ず独りで3杯はじっくり味わって飲むようにしているんですよ。

セオ ウイスキーのコレクターには封を切らずにそのまま大切に飾っている方が大勢いますよね。

シマジ わたしにはその気持ちがまったくわかりませんが、そういう人が多いでしょうね。ですからわたしはコレクターではありませんし、コレクターにはなれません。単なるドランカーです。

小久保 シマジさんは葉巻も豪快にやられますよね。

シマジ はい。葉巻は毎日5本は吸っています。

ヒノ 財力はともかく、よくそんなに体力が続きますよね。感心します。