週刊現代
岐路に立つ天皇家〜"菊のカーテン"の裏側で何が起きているのか
知りたい疑問に答えます

なぜ、いま、このタイミングでの報道なのか。天皇の「本心」はどこにあるのか。御簾の向こう側で何が起こっているのか。そして、これからの皇室はどうなっていくか。国民の知りたい疑問に答える。

NHKは誰に聞いたのか

なぜ今、このタイミングだったのか。情報源はいったい、誰なのか。NHKが7月13日夕方に報じた天皇「生前退位」のスクープが様々な憶測を呼んでいる。

「特ダネをものにしたのは橋口和人宮内庁キャップです。10年以上、宮内庁を担当し、皇太子の子供の性別や、紀子妃のご懐妊などをスクープしてきました。特に侍医グループには深く食い込んでおり、『陛下の体温まで知る男』と呼ばれています」(全国紙宮内庁担当記者)

御年82歳となった天皇の意向を受け、「生前退位」について宮内庁の幹部が検討を始めたのは、今年5月からのことだった。その内容は逐次、首相官邸の杉田和博官房副長官にも報告されていたという。

「NHKもこうした動きは察知し、実はもっと早い段階で一報を打てる状態ではあったのです。事前にNHKサイドが官邸に確認取材に走ったところ、検討しているのは事実だと内々に認めたものの、参院選と重なってしまうため、報道の時期の調整をできないか、と。

生前退位は皇室典範の改正なしには不可能ですが、皇室のあり方を見直す意味では憲法改正にもつながってきます。

改憲を目指す安倍政権にとってみれば、選挙期間中に改憲の議論が浮上し、世論に刺激を与えることは避けたかった。そんな政権の意向が反映され、報道が参院選後になったとも言われています」(自民党幹部)

天皇の胸中を知りながら、報道各社は安倍政権の顔色を窺って、選挙を理由に報道を控えた可能性があるというのだ。

天皇はこうした政権の先行きにこそ不安を抱いているのではないかと、宮内庁元幹部は推察する。

「天皇陛下は平和憲法の精神を遵守し、象徴天皇として国内外で慰霊の旅を続けて、平和を希求してこられました。天皇を『日本国の元首』にし、自衛隊を『国防軍』にするような自民党の憲法改正草案に危機感を抱かれたとしても不思議ではありません。