「最強であり続けるために、僕は『浪費』をやめて『投資』をはじめた」ミルコ・クロコップが明かす、強さの意外な秘密
【最強さん、いらっしゃい!第三回】

最強とは何か。その答えを求めて日々彷徨う我ら「最強探偵団」。今回は、9月24日に行われる「RIZIN 無差別級トーナメント」に出場することが決まったミルコ・クロコップ選手に、その答えを尋ねた!

再び日本のリングに立つ理由

──「最強の男に学ぶ」第3回目は、初めて外国人選手に御登場いただきます。このたびRIZINへの参加を正式に表明した、ミルコ・クロコップ選手です!
ミルコ どうも、よろしく。

──これは最強を極めた男に、その秘訣や、その道がいかに険しく、しかし、醍醐味に溢れているかということを伝える企画なんですが。
ミルコ そうか……うーん、難しい質問だな。まあ、それについては追々答えていくことにしていこう。というのも、実は来日したばかりでまだ時差が抜け切ってないんだ。だから「答えが見つかれば」ということにしておいていいかい(笑)。

──もちろんです。ところで今回「RIZIN無差別級トーナメント」への参加を表明されました。まずは今の率直なお気持ちを聞かせてもらえますか。
ミルコ そうだな……まず言っておきたいのは、僕は本当に日本が大好きだってこと。それは間違いない。みんな知っていると思うけど僕の故郷はクロアチアだよ。でも、日本は第二の故郷だと思っている。それは大袈裟で言うんじゃないよ。

7月16日に行われた、RIZIN FF記者会見(C)RIZIN FF/Sachiko Hotaka

──それは具体的に、日本のどういう部分に惹かれたんでしょうか?
ミルコ 特別に言葉で言い表すのは難しいんだが、日本は何かが違うんだ。ファイターに対して尊敬の念を持っていることもそうだし、謙虚さや勤勉さ、堅実に働く真面目な国民性も僕は気に入っている。試合をする上でも日本はどの国より素晴らしい環境を作ってくれるのもそうだ。

──日本人として嬉しいです。強い影響を受けたんですね。
ミルコ 世界中の人が日本から学ぶことは多い。それはクロアチアの友人にも「日本は長い歴史を持つ特別な国だ」といつも伝えているんだよ。ただ、一つだけ後悔していることもある。それは日本語を学ばなかったことかな(笑)。

──そんな日本で戦った日々というのは、ミルコさんにとって宝ですね。
ミルコ もちろん。思えば過去日本で戦った選手はみんな強かった。フジタ、サクラバ、サトシ・イシイ……誰一人として楽な相手はいなかったよ。みんな強かった。

──日本のファンも、そんなミルコ選手に本当に注目していましたよ。
ミルコ 嬉しいね。そんな過去の試合映像を見ていたある日、試合だけじゃなくて、いろんな記憶が同時に蘇ってきたんだ。成田空港の落ち着いた雰囲気から、車中から見える東京の街並、いつものホテルにチェックインして、馴染みのスタッフと顔を合わせて……そして数々の試合を行ってきた、さいたまスーパーアリーナのことまでね。

──凄くリアルに記憶しているんですね。
ミルコ それらの光景があの時代の興奮とともに蘇ったとき「僕の人生と日本はとても関連性がある」と。「切っても切り離せないものだ」と強く迫ってきたんだよ。

──それは本当に思い入れがないと感じないでしょうからね。
ミルコ 繰り返すけど、本当に日本は特別な国なんだ。そんなときに「日本に戻ってこないか」とサカキバラサンからオファーがあった。断るなんていう選択肢は当然ないよね。

ミルコ・クロップ…74年クロアチア東部ヴィンコヴツィ生まれ。少年時代より空手、キックボクシングの鍛錬を積む。96年「ミルコ・タイガー」の名でK-1に初出場。01 年、プロレスラーの藤田和之をMMAルールで破り一躍格闘技界の中心人物に躍り出る。03年からはPRIDEに本格参戦。ノゲイラ、ヒョードルと共に「3 強時代」を築く。06年にはUFCに転身。そして今回、RIZINへの参加を表明し、9月24日にさいたまスーパーアリーナで開催される無差別級トーナメ ントへのエントリーが決定している