ライザップは英会話でも「結果にコミット」できるのか?〜M&Aで成長を続ける同社の貪欲な戦略を読み解く
〔PHOTO〕iStock

たるんだ体の男女がトレーニングでナイスバディを手に入れて満面の笑顔を見せるド派手なCMと「結果にコミット」という挑戦的なキャッチコピーで知られるトレーニングジム「RIZAP(ライザップ)」。

同社がなんと、ゴルフレッスンや英語教育など他分野への展開を図りはじめ、話題を集めている。

これまで同社は、M&A(合併・買収)を繰り返すことで急成長してきた。ライザップ事業の横展開は、M&Aを主軸とした従来の成長戦略とは方向性が異なっているが、そこにはどのような狙いがあるのだろうか。

ジムの手法をそのまま英会話にも応用

ライザップグループは7月1日、新宿に英会話学校であるライザップイングリッシュの1号店をオープンした。フィリピン・セブ島で英語学校を運営するアチーブゴール社との合弁事業という形を取っており、両社のノウハウを活用することで英語が確実に身につくカリキュラムを作成したという。

トレーニングジムのライザップと同様、完全個室の専属トレーナーによるマンツーマンレッスンが基本で、受講生の状況に合わせて個別のカリキュラムが作成される。ジムと同様、結果をコミットしており、2か月でTOEICの成績を200点アップするとしている。もし結果が出なければ全額返金されるというシステムもジムと同じである。

費用はベーシックコース(TOEIC400点以下)のマスタープラン(全8回)が14万9000円。TOEICスコアアップコース(TOEIC400点以上)のトライアルプラン(全16回)が29万8000円、ベーシックプラン(全24回)が40万9750円となっている(いずれのコースも入会金5万円がプラスされる)。ちなみにライザップのトレーニングジムは、16回のスタンダードコースで約35万円なので、英会話にもこれに近い費用がかかることになる。

ライザップのジムは一般的なジムと比較すると割高といわれる。だが、目標を達成できない場合には返金というシステムがあるため、トレーナーも真剣に指導することになり、これが結果的に利用者の満足度向上につながっている。この方法を英会話にも応用したのがライザップイングリッシュである。

英会話は、人によって能力差はあるものの、会話を行った時間と英語力は比例するといわれており、指導者が徹底した管理を行えば、それなりの成果が期待できる。一般的な英会話教室と比べるとかなり割高だが、成果につながるという評判が確立すれば、ジムと同様、急拡大するシナリオを描くことも不可能ではないだろう。

ゴルフの分野でも同様の事業を行っている。2015年9月にライザップゴルフの実験店舗を開設したが、今年に入って全国展開をスタートした。こちらもトレーニングジムと同様、スコアアップという形で結果にコミットし、全額返金のシステムを採用している。