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任天堂よ、いまこそ虎の子の9000億円を「Pokémon GO」に投資せよ!
ソフト・メーカーから脱却するチャンスを逃してはいけない
〔PHOTO〕gettyimages

スマホ向けゲーム「Pokémon GO」が世界的な大ヒットになっている。任天堂の株価は2週間で1.5倍に跳ね上がったが、意外にも任天堂の業績にはほとんど貢献しないことが徐々に明らかになってきた。こうした事実が広がると株式市場では失望売りが殺到し、株価は一転して急落する状況となっている。

だが、これをもってポケモンのパワーもたいしたことないな、と思ったとすれば大間違い。結論から言えば、このゲームが持つポテンシャルは実はメガトン級である。

ゲーム単体では収益に貢献しないのは事実だが、このプラットフォームをうまく活用することで、巨大なマーケティング企業に脱皮できる可能性が見えてくる。同社にとってハードウェア依存から脱却できる最後のチャンスとなるかもしれない。

本当の勝負は、ここからだ。

任天堂の儲けはいくら?

Pokémon GOは、仮想現実の技術を使ったゲームアプリで、プレイヤーは外に出て、あちこち歩き回りながらモンスターをゲットしていく。ゲームに夢中になるあまり、私有地に入ったり、運転しながらスマホを見る人が続出したりと、一部ではプレイヤーの行動が問題視される状況となっている。

こうした負の側面はともかく、これだけの大ヒットとなれば、任天堂の業績はさぞ上向くのかと思いきやそうでもなさそうだ。

Pokémon GOには、ポケモンがゲットしやすくなる有料アイテムが用意されており、これがゲームの収益源となっているのだが、任天堂はこの収益を直接受け取ることができない仕組みになっている。

Pokémon GOは、任天堂ではなく米ナイアンティック社が開発したゲームであり、任天堂は、関連会社である株式会社ポケモンを通じてライセンス料を受け取るだけの関係である。しかも株式会社ポケモンは任天堂の持分法適用会社でしかなく、ライセンス収入のすべてが任天堂の決算に反映されるわけではないのだ。