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安倍首相の「本気度」がわかる、内閣改造の注目ポイント
読み解くカギは「年内解散」にアリ!?
【PHOTO】gettyimages

財務省からの絶大な「麻生推し」

安倍晋三首相は来週8月3日に自民党役員人事と内閣改造を行う。参院選挙に勝利したことから、党の幹事長、総務会長、政調会長らは残留し、内閣改造も小幅にとどまると見られてきた。

ところが、谷垣禎一幹事長がサイクリング中に転倒した怪我が予想以上に深刻で、幹事長交代やむなし、との観測が広がっている。

大幅な内閣改造になった場合、焦点になるのが経済閣僚の人事。参院選ではアベノミクスを争点として勝利しただけに、経済政策の加速が不可欠になる。景気回復の実感が広がらなければ、高水準を保っている安倍内閣の支持率が一気に下落、政権の足下を揺すぶる可能性が出て来る。

麻生太郎氏の副総理兼財務相は留任するとの見方が強い。メディアの間ではすでに留任と報じたところもある。安倍官邸と財務省の間にはすきま風が吹いているが、その間を取り持つ存在に麻生氏はなっている。

現在、安倍官邸で経済政策を策定しているのは経済産業省出身の官僚たち。アベノミクスの成長戦略などはほとんど経産官僚が仕切っている。ここへ来て安倍首相が「最大のチャレンジ」と位置付ける「働き方改革」でも厚労省の官僚を抑えて経産官僚が仕切っている。

歴代内閣で大きな影響力を持ち続けてきた財務官僚が安倍官邸での経産官僚の跋扈を許しているのは、ひとえに安倍首相の信任を失ったことが大きい。

2014年4月からの消費増税が、アベノミクスによる景気回復の出鼻をくじく結果になったが、「増税の影響は短期間の消える」とした財務省に、首相自身が不信感を募らせ、二度にわたる再増税延期の伏線になった。

そんな中で、財務省の強力な味方になっていると財務官僚が高い信頼を寄せているのが麻生氏なのだ。

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