野球
広島カープ「躍進の秘密」は中堅選手にアリ!
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ダントツで強い理由

ペナントレースの後半戦が始まり、いよいよ今季の優勝争いに食い込むチームが絞られてきました。開幕前に両リーグの順位を予想しましたが、セ・リーグのペナントレースは、僕の見当違いでした。首位予想の阪神と最下位予想の広島が、実際は全く逆の位置にいます。前半戦を振り返りながら、後半戦の行方を占ってみましょう。
 
7月25日現在、広島は貯金21で2位・巨人に10ゲーム差をつけて首位を独走しています。今季、広島がダントツで強い理由は、点の取りこぼしが少ないからでしょう。1番の田中広輔を筆頭に上位の選手が出塁し、主軸が還すという図式がうまくはまっています。クリーンアップだけでなく、下位にも打てるバッターが揃っているので、必ずチャンスをモノにしている印象があります。広島打線のつながりは予想以上でした。
 
昨季優勝した東京ヤクルトのように、今季の広島は試合を重ねるごとに強くなっています。昨年のオフに前田健太がメジャーに移籍したことで、開幕前はあれだけ先発陣が不安視されていましたが、野村祐輔をはじめ黒田博樹やクリス・ジョンソンは順調に勝ち星を重ねています。先発陣につられるように、リリーフ陣も安定感を増してきました。
 
前半戦を振り返って、投手陣のMVPは野村の名前を挙げます。昨季までの彼は、若干ひ弱なところがありましたが、自己最多タイとなる12勝を挙げてチームのエースとして大活躍しています。ここまでは100点満点の出来と言っていいでしょう。今後は年間通して、彼の力を発揮できるかどうかが見ものです。
 
今季の広島は、菊池涼介と丸佳浩の“キクマルコンビ”が元気であることも非常に大きいです。現在、菊池は打率. 312、丸は打率.283とここまで、昨季を上回る数字を残しています。彼らがチームの中心にいることで、新井貴浩のようなベテラン陣は自分のことだけに専念できますし、鈴木誠也のような若手の躍進にも繋がります。

キクマルを中心に、若手・中堅・ベテランとチームの形がうまく成り立っています。広島のようにチームのバランスがとれている球団は他には見当たりません。