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保険ショップで大損する人が続出! 「覆面調査」でわかった悪質な手口にご用心
この「営業トーク」に気をつけろ
〔PHOTO〕gettyimages

なんとなく、将来が心配……そう思って訪れた保険ショップ。「老後の資金はどうするの?」と不安を煽られ、「入るとおカネが増える」と誘われる。結果的に提案されたのは、まったく不要な保険だった。

客の話はまったく聞かない

まず本誌記者が向かったのは、関東近郊のショッピングモール内にある大手保険ショップの店舗。20社近くの生命保険会社の保険を取り扱い、その中からお客に応じて「最適なプラン」を提案してくれると謳う典型的な店だが、実際に保険相談をすると、いきなり驚愕の実態に直面した。

出迎えてくれた相談員は、50代の愛想のよい男性。本誌記者は50代半ばで、すでに子供は独立したが、夫婦の老後を考えたときに不安になって来店したとの旨を伝えた。

相談員は記者の話を一通り聞くと開口一番に、「わかります」。そう優しい笑顔で頷いた。

「子育てが一段落したところでふと、急にご自身のことが不安になるんですよね。実際、ホッとされたときに大きな病気になられる方も少なくありません。今日はとてもいいタイミングでご来店いただきました。お客様にはいい商品があります」

と、さっそく薦めてきたのが医療保険。

相談員はまず医療保険の仕組みを説明したうえで、「どのような条件で選びますか」と聞いてきた。

こちらが保険については詳しくわからないと伝えると、「わかりました」とまた笑顔。

すると、相談員はここから急に作業をスピードアップさせ、「入院日数は60日がいいですね」「入院給付金は日額5000円でいいでしょう」などと条件を提示、「これでいいですね」と矢継ぎ早に決めていく。

こちらは返事に窮しているのだが、相談員はそんな様子を気にするでもなくパソコンに条件を次々と打ち込んでいくので、だんだんと不安になってくる。この人は客の話を聞くつもりはまったくないのではないか……。

「はい。それでは条件を総合すると、東京海上、アフラック、メットライフの3社の商品に絞られました。この中から選ぶといいですよ」

相談員がパソコンの画面を見ながらそう言って、保険商品の説明を始めようとしたので、さすがに制止。

まだ相談を始めてから30分も経っていないのに結論を出すのが早すぎないか? そもそも20社以上の保険を扱っているはずなのになぜ3社に絞られたのか? 本誌記者が尋ねると、

「まあ、いろいろな商品はありますが、条件にあうのはこの3社ですから」

とにべもない。

生活マネー相談室代表の八ツ井慶子氏は、「保険ショップでよくある手です」と指摘する。

「顧客の要求を引き出すよりも、自分たちが売りたい商品に誘導しようとすることが第一義になっている。

彼らの給与の源泉は、販売した際に保険会社からもらえる手数料。以前にある担当者に話を聞いたら、『A社の保険のほうがいい商品だが、B社のほうが手数料が倍になるから、A社の保険は客に見せない』と言う人すらいました」

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