知れば知るほど怖くなる「全身麻酔」〜実は手術の前がキケンだった!
恐怖のトラウマとトラブル
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物が食べられなくなった

埼玉県に暮らす30代の女性は、麻酔に対してこんな「トラウマ」を持っている。

「1年前、虫歯の治療を受けるのに歯科医院で下顎に局所麻酔を打ちました。治療自体は無事に終わったのですが、数日経っても、下唇や舌の辺りにビリビリとした痺れが続いていたんです。

その後、痺れは取れるどころかひどくなっていき、ずっと違和感が付きまとうようになった。それに伴って口もうまく動かせなくなり、物を食べるとき、口の端から食べ物や飲み物をこぼしてしまうようになりました」

彼女が、治療を受けた歯科医に相談すると、その歯科医は、

「麻酔で注射をした際に神経を傷つけたのかもしれません。歯の治療では時折あるんです」

と、悪びれずに話したという。痺れが麻酔のせいであることは認めたが、謝罪はなかった。女性が続ける。

「事前にそんなことは説明されていなかったから、医師に不満はあります。でも相手は専門家ですから直接は伝えづらくて。結局、いまも症状は改善しておらず、痺れは続いています。友人と食事にいくのも尻込みするようになりました」

本誌はこれまで何度も全身麻酔の危険性について指摘してきた。全身麻酔は、どういう仕組みで人の意識を消失させるのか(作用機序)さえ明らかになっておらず、副作用についても、研究が十分ではない状況だ。

つい1年ほど前、「ハロタン」という全身麻酔薬が販売中止となったが、この麻酔薬にも副作用が報告されていた。ベテラン麻酔科医が解説する。