医療・健康・食 週刊現代
医師20人に聞きました
やっぱり危ない「内視鏡・腹腔鏡手術」は本当に安全ですか

〔PHOTO〕gettyimages

「取り残し」「大出血」のリスク

神奈川県の大学病院に勤務する50代の消化器外科医はこう力説する。

「外科手術というのは、理想を言えば完璧を目指さなければなりません。それが患者さんの人生、ひいては生と死を左右するから当然です。『そつがない』という程度の技術ではダメ。目で見て、手で触れて、パーフェクトな施術をするべきです。

その点、内視鏡・腹腔鏡手術は、低侵襲(体への負担が少ない)と言われますが、開腹手術に比べて、わずかな腫瘍の取り残しがあるなど、『不完全な手術』になりやすい。その点で開腹手術に劣ると思うのです」

鼻や口から管を通して患部を治療する内視鏡手術、腹部に4~5ヵ所の穴を開けて管を通し、モニターを見ながら施術をする腹腔鏡手術。本誌はこれまで、そのリスクを繰り返し指摘してきた。

本当に内視鏡・腹腔鏡手術は安全なのか—。今回、最も現場に近い現役の医師20人に、内視鏡・腹腔鏡手術の危険性について、本心ではどう考えているかをアンケート形式で聞いた。こうした手術について、「やってはいけない」「なるべくやめたほうがいい」「開腹手術よりは安全」「どちらともいえない」の4択から選んでもらった。

結果、6割の医師が、「やってはいけない」「なるべくやめたほうがいい」と回答。それぞれの回答とその理由については最終ページの表を参照してほしいが、冒頭の医師が言う通り、内視鏡・腹腔鏡手術は「完璧な施術になりにくい」という感覚があるという。