アメリカ
「United Nations」を「国連」と訳してしまう、日本人の絶望的な英語力について
島地勝彦×マーク・ピーターセン【第3回】

撮影:立木義浩

第2回【日本人の英語力低下は「国語力」の低下が原因です

シマジ そういえばヒノは早稲田の英文科出身だったよな。

ヒノ そういうのは勘弁してください。

マーク そうなんですか。ヒノさんの卒論はなにについて書いたんですか。

シマジ 正直にいえよ。

マーク ごめんなさい。答えにくい質問ですよね。

ヒノ 恥を忍んでお答えすれば、「バラッド」といわれるイギリスの古い民謡がありますよね。アメリカやカナダの東部を中心に英語圏に広く伝わっている口伝の歌なんですけど、まあ古いフォークソングです。それについてテキトーなことを書きました。おこちゃまの作文みたいなものですから、どうかこれ以上はほじくらないでください。

ただ、なぜそのテーマを選んだのかといいますと、まさにマーク先生が正宗白鳥を選んだのと同じでして、専門の教授が誰もいなかったからです。

シマジ なるほどニッチな部分に攻め込んだわけか。シェークスピアなんかだと、うるさがたがの教授がいて大変だもんな。まさにマークさんと同じ手法だ。それはアイデアだね。

佐藤 いま大学では英文科というものがどんどんなくなっていて、たとえば早稲田大学にあった第二文学部の英文科は、たしか文化構想学部になったり、よくあるのが国際文化ナントカっていうやつです。明治大学にも国際日本学部でしたっけ、ありますよね。

マーク はい、あります。わけのわからないネーミングの学部が増えましたね。とにかく日本の大学は「国際」をつけないとダメって感じです。

立木 素晴らしい。おれも今日から「国際」をつけよう。