金融・投資・マーケット 企業・経営 週刊現代
ビジネスマン必読のベストセラー!『捨てられる銀行』のどこがどう読まれているのか
地方銀行が次々に「まとめ買い」
〔PHOTO〕gettyimages

先行きの不透明感が拭えない日本経済。その原因の一つは、銀行がダメになったからだ。リスクを取らない。融資先の内情を見ない。生産的なアドバイスもしない。あなたのメインバンクは大丈夫か。

顧客のほうを向いていない


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〈 ある地銀の話だ。

ある医療法人が地元の地銀2行に利益改善策を提案するよう求めた。すると、A行は医療法人に対して試行錯誤しながら改善提案をしてきた。

もう一つのB行は、貸出残高ではA行を上回るメインバンクであったが、支店長が医療法人からの依頼を甘く見たのか、要請を放置した。営業目標への貢献にも繋がらないからだろう。余計なコストを負いたくないという思いもあったろう。

しばらくして、医療法人からB行に通告が入った。借り入れている全額をA行に移すと。メインバンクの交代だ。しかも地域金融の支店においては看過できる融資額ではない。文字通り激震が走った 〉

B行の担当者は慌てて本部に連絡し、担当役員や頭取が当の医療法人を訪問したという。

〈 B行の頭取は医療法人の理事長に対し、

「どうか考え直していただきたい。そうでないと私は支店長を更迭しなければならなくなる」

と、支店長のクビはあなたの一存にかかっていると言わんばかりに理事長へ翻意を促した。

すると、理事長はため息をついて言った。

「あなた方はいつもそうだ。何も分かっていない。顧客の方を見ていない。私は利益改善提案をお願いしたのに、提案はせずに、いまだに部下を更迭せざるを得なくなるとか、困るとか自分の話ばかりされる。私たち客には何ら関係のない話だ。だから私はメインバンクを変更するとお伝えしたのです」〉