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ライザップ社長の原点「高校時代、彼女のダイエットを本気でサポート……そしてフラれました」
"人は変われる"と証明したい
〔PHOTO〕iStock

「結果にコミットする」のCMで知られる、ライザップを取材した。同社が一気に売り上げを伸ばしているのは「人間の意志の弱さ」を素直に認めたからかもしれない。創業社長の瀬戸健氏(38歳)に起業の経緯を聞くと、話は思わぬ失敗談から始まった。

(取材・文/夏目幸明)

ダイエットをサポートした彼女にフラれる

過ち

ダイエットでも、生活習慣病の指導でも「糖質の過剰摂取はよくない」ということは誰でも知っています。ネットに情報が溢れているから、もっと深い知識も簡単に得られる。でも、人間は「わかっちゃいるけど変われない」生き物なのです。

ところが、変化する例もあります。例えば高校時代の私の彼女。身長152㎝で体重が70㎏あったのですが、本気で「痩せたい」と言うから、私も本気でサポートしたんです。毎日、何を食べたか確認し、励まし、時には一緒に走ったり……。

せと・たけし/'78年、福岡県生まれ。高校時代、学年400人中399位と落ちこぼれていたが、猛勉強し、明治大学商学部へ入学。その後中退し、'03年に起業、以来現職。'06年には札幌証券取引所アンビシャスに上場。'12年にライザップを出店し、一躍、有名起業家になる。「将来は、生活習慣病を減らすサービスも」と意欲を見せる。

すると彼女は3ヵ月で48㎏にまで減量し、「クラスで一番可愛い」とまで言われるようになったんです。人は、誰かが本気でサポートし、寄り添えば変わるんだと知った瞬間でした。

ただし、彼女は可愛くなってモテはじめ、大学生と浮気し、私はフラれましたけど……(苦笑)。

不満

大学中退後に起業し、大豆の栄養素を濃縮したサプリメントを販売しました。ところが新聞広告を打ち、テレビの通販番組に出品し、電話を待っても、1本もかかってこない。

その後、出品無料のデパ地下でチラシを撒きながら商品を売るなどして試行錯誤を繰り返しました。そんな中、サプリ購入者にプレゼントしていた、おからを使ったクッキーが「ローカロリーなのに満腹感がある」と人気になり、販売すると大ヒットしたのです。