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「動画広告はもっと面白くならないのか」に対する、ひとつの答えを出した企業
【PHOTO】iStock

ウェブ上の広告は、不要ですか?

中国ECビジネスのこれからや、VRの最新技術についてのセッションなどが盛り上がるなか、ひときわ登壇者たちの熱量の多さを感じたのが、「広がるネット動画ビジネス最前線」というセッションだ。

動画に関するサービス、ビジネスが急増するなか、いま話題のAbemaTVの取締役副社長、「5秒動画」の制作に特化したファイブ株式会社の社長、仮想ライブ空間を提供するSHOWROOMの社長らが登壇し、動画市場の未来や新たな収益のシステムについて語り合った本セッション。現代ビジネス編集部が注目したのが、登壇者の一人である上坂優太氏が代表を務める、株式会社Viibar(ビーバー)のサービスだ。

もともとはテレビ番組制作会社に勤務後、楽天に転職し、動画の制作側と発注側の両方を経験した上坂氏が3年前に立ち上げたこの会社は、主に動画広告の制作、マーケティングに関するサービスを提供し、これまで460社の動画広告制作に携わってきたという。最近では、ANAセールス社の5分半もの長尺の動画広告や、アップロード2カ月で100万回再生を超えたダスキンの動画広告が、業界内外で話題となっている。

Viibarが制作を請け負った、ANAセールス社の動画広告。二人の子を持つ夫婦が、何年かぶりに二人だけの旅行に出かける、その模様を追ったドキュメンタリ―に仕上がっている。

2015年は506億円、2017年には1000億円規模、2020年には2000億円規模に到達する(サイバーエージェント調べ)といわれるほど急伸する動画広告市場において、Viibarは「魅力的な動画広告をつくる」会社として、注目を集めているのだ。

近年、アドブロックの機能が発達し、「ウェブ上の広告は不要」と考える向きが強くなっている。上坂氏は「広告自体が魅力的であれば、広告は不要、という声も小さくなるはず」と語る。

「ウェブ上で流れる動画広告を、面白くて魅力的なものにしたい――。会社を立ち上げる際に、そういう気持ちが根底にありました。話題になるテレビCMは多くあるのに、ウェブ上の広告は話題になるどころか、『うっとうしいもの』とさえ捉えられているところがありますよね。

このままでは、若い人たちにとって『CM、広告はダサいもの』というイメージが定着しかねない。テレビ番組の制作に携わっていた身として、それは悲しいことだ、と思っていました」