野球 週刊現代
2016夏の甲子園・金の卵50人の「才能と身体能力」を丸裸にする!
完全保存版選手名鑑つき
〔PHOTO〕gettyimages

98回目を迎える夏の甲子園が開幕間近だ。今年も日本中から「金の卵」が聖地に集まってくる。プロが注目する超高校級選手から、将来有望な1年生まで球児の才能を徹底分析する。

(選手一覧は4ページ目から)

右のドカベン

昨夏、1年生ながら3番に座り、甲子園で2本塁打、4割を超える打率でチームをベスト4に導いた怪物、清宮幸太郎内野手(2年)にかわいい弟分ができた。1年生で4番・三塁を任される野村大樹内野手だ。

「打てないと、清宮さんに文句を言われてしまう」

ある試合後、野村がこんな冗談を言うほど、深い絆で結ばれた「怪物コンビ」が、今年の早稲田実業を牽引する。

野村は入学直後の4月29日の関東一高戦から清宮にかわって4番に座り、その試合でホームラン。すでに3本塁打を放つ。野村を指導した大阪福島リトルシニアの中尾学監督が明かす。

「バッティングはずば抜けていて、打率8割、本塁打も30本は打っていた。守りではキャッチャーで、捕球してから投げるまでが早かった。眉毛が太く、今の子みたいに、剃って細くしたりしない。漫画『ドカベン』の山田太郎の右バッター版ですかね」

172cm、80kgとどっしりした体格だが、清宮のような豪快なパワーヒッターではなく、広角に打ち分ける。教育熱心な父親から「野球を続けたいなら早慶へ行け」と言われ、兵庫県宝塚市の自宅から京都・同志社中に通う往復4時間の電車の中でも勉強を続け、合格にこぎつけた。