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クッキングパパが取り上げた料理は、なぜ時空を超えてブームになるのか?~台湾かき氷、おにぎらずetc…
【荒岩家の謎 その①】
©うえやまとち

先見の明、ありすぎ!

「私と『クッキングパパ』の出会いは、いまから25年ほど前のこと。漫画が好きすぎて、家にある漫画なら片っ端から読む小学生だった私が父の本棚にあったのをなんとなく読んだのがきっかけでした。

この本が、クッキングパパの温かくもぶっ飛んだ世界を知っていただくきっかけになれば、また私のように、かつてクッキングパパを好きだった人がまたクッキングパパを読み直し、少し違ったおもしろさを発見するきっかけとなれば、と思っています」

1981年生まれのイラストレーター・澁谷玲子さん。クッキングパパが大好きで仕方がないという彼女が、このほど、クッキングパパの魅力や謎に迫った一冊、その名も『クッキングパパ 荒岩家の謎』を出版した。

主人公・荒岩一味のサラリーマンとしての実力や、荒岩が勤める「金丸産業」の秘密、そして夫婦生活の謎に迫るなど、ファンならずとも、一度は同作品に触れたことのある人なら「そうだったのか!」と驚くような情報が満載だ。

発売を記念して、同書の中から『なぜ荒岩の料理は年月を超えてブレイクするのか』の項を公開。20年以上前の作品とは思えない「先見の明」に驚愕すること間違いナシ!

時代がクッキングパパに追いついた

いま、手軽でおいしく見栄えのするお弁当メニューとして大流行している「おにぎらず」。実はこれを発明したのがクッキングパパだということは、クッキングパパファン以外には最近まであまり知られていなかった。

数々の華やかな「おにぎらず」本が出版され、「おにぎらず」用の塩味のついた海苔までスーパーで見かけるいま、マニアとしては「ちょっと!荒岩課長にひと言許可を取ったんでしょうね!」と言いたくなってしまう。

©うえやまとち

「おにぎらず」は、いまから約25年前(22巻1991年)、クッキングパパ・荒岩が息子のお弁当を作らなければならない日に寝坊してしまい、タイマーで炊いてあったご飯を使ってわずか5分で作ったお弁当だ。

なにかと忙しく「時短」が求められる現代の状況が、育児に仕事に奔走する当時の荒岩の状況とリンクしたと言えるのかもしれない。状況を逆手に取り、柔軟な発想で料理の「こうあらねば」を飛び越えるのはクッキングパパの得意技。「時代がクッキングパパに追いついた!」と、勝手に誇らしい気持ちになる。