ゴルフ
錦織圭と同窓生!? 全英オープンに挑む個性派プロゴルファー「塚田陽亮」を知っているか
〔PHOTO〕gettyimages


文・写真/舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)

テニス界のスタープレーヤー、錦織圭が米国フロリダ州にあるIMGアカデミーでジュニア時代からテニスの腕を磨いたことは、つとに有名だが、そのIMGアカデミーに錦織と同時期に滞在した日本人がいる。

「うん、圭と一緒だったよ。えっ、圭との接点? あるある。よく一緒にテニスしたもん。でも、もう今は、僕が話しかけられないような存在になってるし、僕のことも覚えてもいないと思うけどね」

淡々とそう語ったのは、テニスプレーヤーではなくプロゴルファー。今年、日本のメジャー大会であるツアー選手権で初優勝を飾り、プロ9年目の31歳にしてようやく世界への扉を開いた塚田陽亮だ。

塚田は中学3年で単身渡米し、フロリダ州の地元高校に通いながらIMGアカデミーでゴルフを学び、プロになることを目指した。しかし高校卒業後は米国のゴルフの名門大には進まずに帰国し、日本でプロになったユニークな経歴の持ち主。

だが、どうやらユニークなのは経歴だけではなさそうで、なんとも興味をそそられるニューフェイスだ。

長野から群馬、そしてフロリダへ

長野で生まれ育った塚田が偶然の興味からゴルフクラブを握ったのは10歳のときだった。

「オヤジは音楽家で、オヤジもオフクロもゴルフはやってなかったけど『ゴルフが好きならやれ。できる限りのサポートはするから』と言ってくれた」

当時、群馬にレッドベター・アカデミーという名のゴルフの学校があった。塚田はそこに通うために地元を離れ、中学は群馬の新島学園へ。しかし、そのレッドベター・アカデミーにコーチ陣の交替や移転といった変化が起こり、塚田はそれまでのゴルフ環境を失いかけた。

そこで塚田の母親は「最高の環境を与えてやりたい」と当時のコーチだった堀尾研仁氏(=現コーチ)に相談。そして選択したのがフロリダのIMGアカデミーだった。