医療・健康・食 週刊現代
60歳をすぎたら受けてはいけない手術~不整脈、前立腺がん、脳動脈瘤、子宮筋腫、卵巣嚢腫ほか
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〔PHOTO〕gettyimages

失明のリスクを知らされず

40代の女性が言う。

「私の母は3年前、未破裂脳動脈瘤と診断されました。病院の先生からは、開頭手術を行い、瘤の付け根をクリップで止め、破裂を予防するという手術を勧められました。

当時66歳だった母は、その年齢で、頭を開くという手術をするべきか否か悩んでいましたが、先生が『手術したほうがいい』と言うので、それに従うことにしました。

手術終了後、手術室から出てきた先生は、開口一番こう言ったのです。『瘤ができていたのはクリップを止められない場所だったことが分かりました』と」

女性の母親は結局、頭を開かれただけに終わった。そして、さらなる悲劇が彼女を襲った。

「手術後、少ししてから、母が『右目がかすむ』と言い始め、次第に『全然見えない』と言うようになった。調べてみると、母は失明していました。あとで別の医師に聞くと、脳動脈瘤の開頭手術では、切断しなければならない血管が網膜とつながっていることがあり、手術後、失明することがあるそうなのです。

でも、それならそのリスクを事前に説明してくれてもよかったんじゃないでしょうか。しかも、手術を途中でやめる可能性があるという説明もありませんでした。

母は目が見えないことを気に病んで、街に出て買い物を楽しむこともなくなり、元気をなくしています。これだったら、手術をせずにその後の残された人生を有意義に楽しんだほうがよかったかもしれません」