医療・健康・食 週刊現代
恐るべき生活習慣病薬のリスク〜5年飲み続けたら、こんな「後遺症」が残った!
「一生付き合っていきましょう」
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生きる気力まで奪われた

ミカルディスやアジルバといった降圧剤は、筋肉(骨格筋)の一部が溶け出し、体に力が入らなくなる「横紋筋融解症」という症状を引き起こすことがある。この症状は、その後の人生にも長期にわたって影響を及ぼすことがある。40代の男性が言う。

「70代の父の異変に気づいたのは、『おしっこの色がおかしい』と言いはじめたから。朝、トイレに行くと、赤茶色というのでしょうか、異様な色になっていたというのです。おかしいと思いましたが、当時はそれが薬のせいだったとは想像もしていませんでした」

この男性の父親は、症状が現れるまでの6年間、高血圧を抑えるため、降圧剤を飲み続けていたが、その副作用だった。尿の色は、溶けだした筋肉が混ざって赤褐色に染まったものだった。

「父は徐々に手や足に力が入らなくなり、ひどいときには箸を持つ手すらブルブルと震えるようになりました。手すりや壁に捕まらないと歩けなくなってしまって、外出も控えるようになった。好きだったゴルフもプレーできたものじゃない。うつ病のようになって塞ぎ込み、一気に老け込んでしまいました。

その頃、医師に相談し、薬が原因のようだと分かったので薬を止めたのですが、結局その後も以前のような気力を取り戻せず、ぼんやりとテレビを見ていることが多くなりました。いまになって思えば、父は薬を飲んでいたんだか、毒を飲んでいたんだか。何とも言えない気持ちになります」

厚生労働省は1月、成分に「アジルサルタン」「アムロジピンベシル酸塩」を含む降圧剤の影響で、横紋筋融解症などを18人が発症したこと、2人が劇症肝炎を発症し死亡したことを発表。この2つの症状を薬の添付文書に副作用として加えるよう、指示を出した。