政治政策 選挙 政局
【参院選】「心地のいい言葉」で国民をダマす候補者たち~このままでは民主主義は機能しなくなる!
〔PHOTO〕gettyimages

グーグル検索での驚きの結果

今週が最終回となりました。長年読んでいただき、ご意見や激励の言葉をいただいた皆さんに、心から感謝申し上げます。

最後に何を書くか迷いましたが、EU離脱を決めた英国の国民投票と、日本の民主主義について考えてみたいと思います。

英国では、離脱派がさまざまな「嘘」で有権者を「騙し」、誤った選択をさせたという批判が高まっている。再投票を求める声が、残留派だけでなく離脱派からも多数出ていることは、「騙された」と感じている有権者が、かなりいることを裏付ける。

嘘は、投票後すぐに露呈した。離脱派の急先鋒である独立党のファラージ党首は、英国がEUに支払っている1週あたり3・5億ポンド(約481億円)の拠出金を国民医療につぎ込めば、医療サービスが大幅に向上すると言っていたが、投票後、これは間違っていたと認め、撤回。同様に、保守党のジョンソン前ロンドン市長も、離脱すれば移民を完全にコントロールしつつ、EUとの自由な貿易は維持できて一石二鳥だと宣伝していたが、投票後、それは必ずしも正確ではなかったと、前言を翻した。

移民の急増に不安を感じている人々が多い地域では、移民さえいなくなれば自分達の職が増え、給料が上がると単純に信じて離脱に投票した人が多かった。だが、実際には、移民を完全にコントロールすることは困難だし、仮にそんなことをすれば、英国経済は大混乱に陥り、庶民の暮らしにも大打撃となる。

離脱が決まった直後、英国のグーグル検索ワードの首位になったのは、「EU離脱は何を意味するか」、そして、驚くべきことに、2位は「EUとは何か」。それさえ理解せずに投票した人がかなりいたということだ。