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参院選後の内閣人事を大胆予想!「もう辞めたい」と漏らしているのは、この人
〔PHOTO〕gettyimages

10日投開票の参院選が終わると、政局の焦点は内閣改造・自民党役員人事と次期衆院選の時期に移る。

安倍首相は消費再増税の実施を見送ることに関し、参院選で「国民の信を問う」として、「連立与党で改選議席の過半数の獲得」という目標を掲げたが、この目標は達成できる見通しだ。

万一達成できなくても、辞めるつもりなど毛頭ない。安倍は引き続き、官邸主導の政権運営を進めていくことになるだろう。

この3人は留任

参院選後、まず、焦点となるのが内閣改造・党役員人事の時期と中身だ。時期は8月初旬に召集される参院選後の臨時国会から、9月下旬に召集される臨時国会の間だ。その間の安倍の外交日程を見ると、自ずと改造時期が見えてくる。

▽8月27-28日 ケニアで開かれるアフリカ開発会議(TICAD)
▽9月2-3日 ロシア・ウラジオストク訪問
▽同4-5日 20カ国・地域(G20)首脳会議(中国・杭州)

この日程を考えると、改造時期は8月上旬か末、あるいは9月6日以降となる。

内閣改造・党役員人事で安倍は骨格を代えない方針だ。具体的には内閣では副総理兼財務相・麻生太郎、官房長官・菅義偉、外相・岸田文雄の3人を留任させるつもりだ。

先の消費再増税見送りでは、麻生と菅が鋭く対立した。二人は参院神奈川選挙区での自民党候補公認問題でも公明党との関係をめぐって角を突き合わせた。しかし、安倍が取り持つ形で修復し、二人とも敵対感情をコントロールしている。

安倍は5月30日夜の会談で、麻生に対して、「『麻生の乱』を封じ込めた安倍首相の巧みな人心掌握術」で書いたように、「これからやるべきことをまだまだ私たち二人でやっていきましょう」と呼び掛けている。「これからまだまだ二人で」と話したのだから、この段階で留任を約束したも同然だ。

政権の支柱である菅は代え難い。岸田周辺では幹事長待望論がある。だが、安倍は北方領土返還を外交の最重要課題としており、経緯をよく知り、安倍に忠誠を尽くす岸田を代える理由は見当たらない。

党では幹事長・谷垣禎一、総務会長・二階俊博、政調会長・稲田朋美も留任する可能性が高い。この三人の中で、谷垣は「秋の人事で辞めたい」と漏らしている。

その谷垣に、安倍官邸では「何もしない」と不満がくすぶっている。しかし、安倍は「私が決断すれば、その通りやってくれる」と、その忠誠心を買っている。

波乱要因は谷垣があくまで固辞した場合と、地方創生担当相・石破茂の処遇だ。安倍が石破を野に放つか、閣内に取り込んでおくか。石破も留任を受け入れるかどうかも難しい判断を迫られるだろう。

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